今回は、「AutoCADから図脳rapidに変換する時に縮尺を調整する方法」について記述していきます。
1.初めに
AutoCADから図脳rapidに変換する方法は過去にまとめているので、そもそもの変換方法から詳しく知りたい場合はまずはそちらの記事をご覧ください。
AutoCADで作図した図面を図脳rapidで開くためには、図脳rapidを起動して「ファイル」⇒「開く」⇒変換したいdwgファイル・dxfファイルを選択するという手順で図面変換を行う必要があります。
その際、変換後の図面の縮尺が狂っていることはありませんか?
A図面は図枠を含めてAutoCAD図面と相違が無いのに、同じように作ったはずのB図面は何故かAutoCAD図面と違って小さく表示されているし図枠とも一致しない…なんてことがたまに発生します。
このような現象が起こる原因は、AutoCADの縮尺が“1/1”以外になっているからです。
dwgファイル・dxfファイルを選択するタイミングでAutoCAD図面がどのようなステータスを持っているのかが簡易的に表示されるのですが、理由は不明ですが縮尺が“1/2”や“1/3”になっていることがたまにあります。
この状態で変換を行うと、図脳rapidに変換された図面も実際に縮尺が“1/2”や“1/3”になって表示されてしまいます。
単純にAutoCADから図脳rapidへの置き換えが目的の場合は無駄な工程を挟むことになってしまい、地味に厄介です。
この現象を解決する術が普通にあったので、今回の記事はその説明メモとなります。
図脳rapidあまり使わないからやり方忘れるんですよ…。
2.AutoCADから図脳rapidに変換する時に縮尺を調整する方法
変換したいdwgファイル・dxfファイルを開くと、変換時の設定項目が表示されます。
この設定を弄ることで縮尺の調整が可能です。
手順は以下の通りです。
「用紙・レイヤ設定」
→「図面サイズ」
→「用紙サイズを、固定で選択する」を選択する
→用紙サイズをA0~A4の中から選択する
→「縮尺も固定にする」にチェックを入れる
→縮尺を1/1に設定する
これで設定は完了です。
「了解」を押して変換するとしっかりと1/1スケールに変換されます。
元々「図面サイズ」のデフォルト設定が「用紙サイズと縮尺を、ヘッダ記述から得る」になっているので、元データであるAutoCADの縮尺の情報を取得されていたのではないかと思います。
なんでAutoCAD図面の尺度が“1/2”や“1/3”になっていることがあるのかは結局よくわかっていないですけどね。
わかったらまた内容を更新しますよ。
以上、「AutoCADから図脳rapidに変換する時に縮尺を調整する方法」についてでした。