今回は「ユースケース」についてです。
1.初めに
横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです。
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから“横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。
『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。
たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方や自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんです。
今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが“悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。
個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします。
まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。
2.英語の綴りと意味
ユースケース ⇔ use case
意味:使用事例
ユースって何かと思っていたら[use]でした。
ユーズじゃないんですね。
ユーズケースなら調べなくても意味を想像できたのですけどね。
3.実際の使われ方
ユースケースとは、システムの管理者が利用者向けに記述した説明書みたいなものです。
『このシステムはこんなことができるんですよ!』という説明です。
例えば、ある会社特有の勤怠管理システムがあったとします。
このシステムを今日初めて利用するAさんと、システムを作った管理者であるBさんがいます。
Aさんはこの勤怠管理システムを使用したことがないので、漠然と『勤怠管理できるシステムなんだな』程度しかわかりません。
実際は日時申請・締日申請・有給休暇取得など様々なことができるとしてもです。
そこでBさんはシステム利用者であるAさんの目線に立って、『このシステムではこんなことができるよ!』とか『こうやって申請してくれればこっちで承認して登録が完了するよ!』とか『こんなエラーが出たらこうやって対処すればいいよ!』という使用事例を記述します。
これがユースケースです。
このユースケースを見ることで、Aさんのようなシステム利用者が『○○をしたい時はこのシステムで××をすればいいんだな』とイメージできるようになります。
なので、仕事でユースケースという単語が出てきたら、『初心者でもわかるように記述した何か』を求めているのだと思っておきましょう。
ちなみに、ユースケースはどんな形で表せとは特に定義されていないので、図(ユースケース図というものがある)・表・ワークフローなど様々な形式で表されていることがあります。
以上、「ユースケース」についてでした。