今回は「SYNC」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.SYNCとは?
SYNCとは、[synchronization(同期)]の略称です。
シンクロのことですね。
なので、擁する意味も”同期”になります。
読み方はシンクです。
信号名がSYNCとなっていることが多々あり、その場合は複数の事象に対して動作の周期やタイミングなどを合わせる何かを表しています。
IT・機械・電気など、幅広い分野で見かける用語かと思います。
例えば、AとBの間でデータを送受信している一本の伝送路があったとします。
一本の伝送路で送受信を行うということは、Aが送信側になっている時はBが受信側、Aが受信側になっている時はBが送信側という具合に、送信と受信の関係を保っている必要があります。
同時にデータを送信したら信号同士でぶつかってしまいますからね。
一人しか通り抜けれないトンネル(伝送路)があるので、交通規制してあげる必要があるのです。
ここで言う交通規制の役割をするのがSYNCです。
代表的な方法として、クロック信号を利用したものがあります。
クロック信号とは、一定の周期を繰り返す信号のことです。
方形波を想像してもらえば良いかと思います。
AとBにはSYNC信号を入力する端子が存在したとして、AはHighレベルの時に送信/Lowレベルの時に受信、BはLowレベルの時に送信/Highレベルの時に受信になるように設定してあったとします。
この時に、HighとLowを5[ms]ごとに繰り返す方形波をそれぞれのSYNC端子に入力した場合、以下のように送受信が切り替わります。
SYNCはこんな役割をしているんですよ。
もし何の説明もなくSYNCとだけ書かれていたら、それは“何かしらのタイミングを合わせるためのもの”という認識で問題無いです。
HighとかLowが何なのかよくわかっていない場合は以下の記事を参考にしてください。
3.まとめ
SYNCとは、同期のことです。
信号名がSYNCとなっていることが多々あり、その場合は複数の事象に対して動作の周期やタイミングなどを合わせる何かを表しています。
以上、「SYNC」についてでした。