今回は「SDS(MSDS)」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.SDS(MSDS)とは?
SDSとは、英語で[Safety Data Sheet]と書きます。
意味は[安全データシート]です。
何に対する安全データシートなのかと言うと、化学物質です。
SDSとは、化学物質及び化学物質を含む混合物の取り扱いに関する情報を記載した書類のことです。
細かく言うと、以下のような内容が記述されています。
- 含有される化学物質。
- 危険性・有害性。
- 取り扱い上の注意点。
- 保管方法。
- 廃棄方法。
- 非常時の応急措置・対処方法。
例えば、「この薬品は目に入ると失明のリスクがあるから保護メガネを装着すること」とか、「使用したら指定の棚に直ぐに戻すこと」とか、「人体にとって有害なので使用中は換気を必ず行うこと」といった注意書きが記されています。
簡単に言えば、化学物質に関する取り扱い説明書がSDSです。
あらかじめ危険性を周知して、災害や事故を防ごうという魂胆ですね。
化学物質及び化学物質を含む混合物を譲渡・提供する側は、消費者の安全のためにSDSの提出を国際的に義務付けられています。
日本だけではなく、海外でもです。
場合によっては人の命に関わるので順当でしょう。
元々はMSDS[Material Safety Data Sheet(化学物質等安全データシート)]と呼ばれていたのですが、国際整合の観点からSDSという名称に変更されたという経緯があります。
ちなみに、SDSの内容はGHS(化学品の分類とラベル表示の世界調和システム)に基づいて作成されています。
3.まとめ
SDSとは、化学物質及び化学物質を含む混合物の取り扱いに関する情報を記載した書類のことです。
昔はMSDSと呼ばれていました。
以上、「SDS(MSDS)」についてでした。