今回は「プロセッサ」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.プロセッサとは?
プロセッサとは、英語で[processor]と書きます。
意味は[処理装置]です。
プロセッサという用語は、IT業界と音響業界にて使用されていることがあります。
先に言っておくと、IT用語だろうが音響用語だろうが、“処理装置”であることに変わりはありません。
IT用語としては[(一定の手順通りにデータを演算)処理(する)装置]を指します。
別名CPU(中央処理装置)です。
コンピュータにおける頭脳や心臓に例えられるあのCPUのことをプロセッサと呼ぶのです。
まあ、どっちも意味は処理装置だしね?
プログラムが実行されている状態、その実行単位をプロセスと呼びます。
通常、プログラムはHDDなどのメモリに保管されています。
このメモリからOS(コンピュータ操作の根幹を担うソフトウェア)が必要に応じてプログラムを引っ張ってきて、メインメモリ上に配置します。
メインメモリはCPUとやり取りするための反応速度の速いメモリのことです。
メインメモリ上でCPUに演算処理をさせることで、プログラムが実行されます。
こうして“プログラムが実行されている状態”が出来上がります。
とある資料(プログラム)はいつでも使うわけではないので、通常時は机の引き出しの中(HDD)に置いてあります。
なので、いざ使おうというタイミングで机の上のワークスペース(メインメモリ)に引っ張り出します。
やっていることはこれだけです。
突然ですが、英語で後ろに[or]や[er]が付くと、[~する人・~する物]という意味合いになります。
プロセスとプロセッサは、[process]+[or]=[processor]という関係です。
つまり、[process]する物が[processor]に当たるわけです。
では、プロセスを実行していた部品は何だったかというと、CPUですよね?
なので、プロセッサ≒CPUなのです。
ただ、すべてのプロセッサがCPUを指しているわけではありません。
あくまで、“一定の手順通りにデータを演算処理する装置”がプロセッサで、プロセッサと言うとCPUを指していることが多いというだけです。
例えば、コンピュータ制御のためのプロセッサはCPUですが、画像処理に特化させたプロセッサはGPU(グラフィックスプロセッサ)と言います。
グラフィックスプロセッサのように取り扱う要素の名前を冠した○○プロセッサというものは結構存在するのです。
IT用語としてのプロセッサの説明をしたので、次は音響用語としてのプロセッサの説明に移ります。
音響用語としては[(音楽データを演算)処理(する)装置]を指します。
電気信号を加工・補正して効果(エフェクト)を加える音響機器のことです。
要するに、音を加工する装置類のことをまとめてプロセッサと呼んでいることがあります。
プロセッサを使用していると言っていたら、『音響を何かしら制御する装置を使っているんだな』程度に考えておきましょう。
3.まとめ
プロセッサとは、一定の手順通りにデータを演算処理する装置のことです。
IT用語としては、大体はCPUのことを指しています。
音響用語としては、音をっ加工する装置のことを指しています。
以上、「プロセッサ」についてでした。