【基本がわかる用語解説】 PoCとは?PoVとは?

用語
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普段使いしているけどよくよく考えると説明が難しい単語ってありませんか?
この記事は、私が疑問に感じた用語について調べてまとめたものとなっています。
イメージ重視で『ああ、そんな感じか』と理解したい人向けです。

今回は「PoCとPoVの違い」についてです。

1.初めに

わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。

残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。

なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。

2.PoCとPoVの違い

PoCとは、今までになかった新しい技術・概念・理論・アイデアなどが実現可能であるかを示すための検証工程のことです。
[Proof of Concept]の略称で、意味は[概念の証明]となります。
何の略称か知っていれば、意味はすんなりと理解できますね。

どの分野にも言えることですが、新たな技術や理論を提唱した場合、その検証作業が重要になります。
机上の空論でドヤ顔していても実際にそれが可能かどうかはまた別の話で、ホラ吹きと変わりませんからね。
ああでもないこうでもないと検証を重ねて不完全な部分を補っていくことで、計画を次の段階に進めていくことができるのです。
そうやって最終的に新しい技術や理論を確立させるんですね。
その検証過程のことをPoCと呼ぶわけです。

まだわかりにくい場合は例え話をしますね。

例えば、あるスーパーでセルフレジの導入を検討していたとします。
そんな時、あなたが店長なら即セルフレジを導入しますか?
まずは本当にセルフレジが必要か話し合ったり、導入するとしても動作を確かめたりしますよね?

もし主要客が年配の方だったらセルフレジの使い方がわからなくて客足が遠のくかもしれません。
システムが複雑でお客様にセルフレジに呼び出される頻度が高くなって通常業務に支障をきたすかもしれません。
それらの問題点を検証した上で「セルフレジを導入した方が利益を見込める」と判断できたら、導入に踏み切るでしょう。
これがPoCです。

ちなみに、実現可能かを検証するのがPoCでしたが、ビジネス上の意義があるか・実際にやる価値があるのかを検証する場合はPoV[Proof of Value(価値の実証)]と呼ぶようになります。
その為、先程のセルフレジの例はどちらかと言うとPoVに当たりますが、この辺りは混同されていることが多いので、あまり深く考えなくても良い気がします。
どちらの意味にも取れる事例が多いんですよ。

また、プロトタイプ(製品やサービスなどの試作品のこと)という用語もPoCと似たような意味になっていて混同しがちです。
厳密には、「PoCを行ってからプロトタイプの製作に移行する」という順番になるので、これらの用語を使用する場合は注意しましょう。

3.まとめ

PoCとは、今までになかった新しい技術・概念・理論・アイデアなどが実現可能であるかを示すための検証工程のことです。
それに対してPoVは、技術・概念・理論・アイデアなどを実施するだけの価値があるのかを考えるための検証工程のことを指しています。

以上、「PoCとPoVの違い」についてでした。