【基本がわかる用語解説】 ODMとは?

用語
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普段使いしているけどよくよく考えると説明が難しい単語ってありませんか?
この記事は、私が疑問に感じた用語について調べてまとめたものとなっています。
イメージ重視で『ああ、そんな感じか』と理解したい人向けです。

今回は「ODM」についてです。

1.初めに

わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。

残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。

なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。

2.ODMとは?

ODMとは、英語で[Original Design Manufacturing/Manufacturer]と書きます。
直訳すると[オリジナルの設計・デザイン製造]となります。
簡単に言えば、製造メーカが他社から企画~製造を任されて製品を製造することを指しています

A社(委託側)
A社(委託側)

こんな製品作ってよ。

B社(受託側)
B社(受託側)

企画練るよ。
企画書に則って製造するよ。

A社(委託側)
A社(委託側)

うちのブランド名で製品を販売するよ。

こんなイメージです。
携帯電話やPCなどによく普及しています。

こんな関係が成り立っているのはもちろん双方にメリットがあるからなので、どんな利点があるのかを説明していきます。

まずは委託側のメリットです。

  • 自社のブランドとして売りに出すので、自社のブランド名を広めることができる。
  • 企画を他社に任せるので、ノウハウが無くても製品を販売できる。
  • 製造を他社に任せるので、少ない資本金でも自社ブランド製品を生産できる。
  • 受託側は最小単位で生産が可能なので在庫管理がしやすい。(作り過ぎを防止できる)

次は受託側のメリットです。

  • 企画~製造まで任されるので技術力向上に期待できる。
  • 委託された分生産数が増えて利益に直結する。

このようなメリットを加味して、お互いにWin-Winな関係が築けそうならODMの契約が成されるわけです

もちろんデメリットもありますけどね。

委託側のデメリットは以下の通りです。

  • 他社で生産しているので、生産による利益分は得られない。
  • 他社で生産しているので、自社の生産技術は向上しない。
  • 受託側が将来的に競合社になる可能性がある。

受託側のデメリットは以下の通りです。

  • 自社のブランドとして売りに出さないので、自社のブランド名を広めることができない。
  • 委託側からなるべく低価格要求される。

同じような用語にOEMというものがあります。
こちらは、受託側に任せる範囲から企画が除外されます。

3.まとめ

ODMとは、製造メーカが他社から企画~製造を任されて製品を製造することを指しています。
実際に関わることがないなら、委託側は名前を売るのが目的、受託側は収益が目的でWin-Winな関係を結んでるくらいの認識で問題ないと思います。

以上、「ODM」についてでした。