今回は「校正(較正)」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.校正(較正)とは?
校正[proofreading]とは、計器類の精度・機能・動作を標準器と比較・確認することです。
例えば、よく使用している体重計があったとして、この体重計に乗ったら60kgと表示されました。
ですが、新品の同じ製品に乗ったら65kgと表示されたとします。
つまり、どちらかもしくは両方の体重計の表示がおかしく、値が信用できないものとなっています。
そんな時のために、基準となる標準品を用意しておくわけです。
標準品に対してどの程度のズレがあるのかわかれば、その分補正してあげれば良いだけですからね。
“だけ”と言ってもそこが面倒なんでしょうけど。
ちなみに、校正はあくまで確認のことです。
実際に『装置を校正する』と言うと『装置を確認して正しく直すこと』を指していることがほとんどですが、計器類に対する本来の校正の意味としては間違っています。
修理とかメンテナンスという意味は含まないのです。
計器類に対すると言ったのには意味があり、印刷物などに対する校正の場合は修正まで行います。
また、校正ではなく較正と書いてあった場合は調整作業まで含みます。
多分その辺りが混ざってしまっているのでしょうね。
なので、計器類の確認を行って修正までしてもらう意味での“こうせい”を行う場合は、“較正”と書くようにするとややこしいことは無くなります。
3.まとめ
校正とは、計器類の精度・機能・動作を標準器と比較・確認することです。
較正だと確認+修正になります。
以上、「校正(較正)」についてでした。