今回は「ITUとCCITT」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.ITUとは?ITU-Tとは?ITU-Rとは?ITU-Dとは?CCITTとは?
ITUとは、[International Telecommunication Union]の略称です。
日本語にすると[国際電気通信連合]です。
つまり、ITUは電気通信の規格の策定に関わる国際機関ということです。
ITUは、部門が以下の3つに分かれています。
- ITU-T
- ITU-R
- ITU-D
ITU-Tとは?
ITU-Tとは、電気通信標準化部門を指しています。
後ろにくっついている“T”は、[Telecommunication Standardization Sector]の頭文字を取っています。
この部分の意味が[通信標準化部門]です。
主に有線の電気通信技術を標準化する部門で、1993年にCCITT(国際電信電話諮問委員会)を改組することで発足した。
CCITTとは?
[Comité Consultatif International Télégraphique et Téléphonique]の略称。
フランス語なので、英和翻訳しても意味は出てこないです。
CCITT自体はCCIF[Comité Consultatif International Téléphonique]とCCIT[Comité Consultatif International Télégraphique]という団体が統合されることで発足しました。
CCIFが電話の標準化、CCITが電信の標準化を行っていたようです。
だからCCITTは“電信電話”になっているんですね。
…ここまで遡ると調べても情報があまり出てこないんですよね。
ITU-Rとは?
ITU-Rとは、無線通信部門を指しています。
後ろにくっついている“R”は、[Radiocommunication Sector]の頭文字を取っています。
この部分の意味がそのまま[無線通信部門]になっています。
その名の通り無線利用に関する規格を制定していて、無線に使用する周波数の割り当てなどを行っています。
1993年に、CCIR(国際無線通信諮問委員会)とIFRB(国際無線通信諮問委員会)を統合することで発足しました。
ITU-Dとは?
ITU-Dとは、電気通信開発部門を指しています。
後ろにくっついている“D”は、[Telecommunication Development Sector]の[Development(開発)]から取っています。
通信技術が未発達な発展途上国などを“開発”する役割を担った部門です。
なので、開発というより推進活動と捉えた方がしっくり来るかもしれませんね。
3.まとめ
ITUとは、電気通信の規格の策定に関わる国際機関のことです。
ITUは、ITU-T、ITU-R、ITU-Dの3部門に分かれており、ITU-TはCCITTを改組することで発足しました。
以上、「ITUとCCITT」についてでした。