今回は「ヒートシンク」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.ヒートシンクとは?
ヒートシンク[heat sink]とは、機器の熱を吸収して空気中に発散するための部品のことです。
いわゆる放熱板のことです。
[heat(熱)]と[sink(流し・沈める)]なので、英語から熱を流す・放出するみたいな意味は想像できますね。
機器に内蔵されているICなどの部品を動作させていると熱を持ちます。
その熱の程度によっては部品性能の低下・故障に結びつくこともあるので、熱を発散させる必要があります。
そのために使用すると良い部品の一つがヒートシンクです。
太陽光発電ってパネルの面積が大きければ大きいほど電気を多く作り出せますよね?
光が当たる面積が増えるから作れる電気も増える…当然ですね。
熱の影響についても同じことが言えます。
熱々になった物体があるとすると、空気に触れる面積が大きいほど熱がより逃げていくんです。
ヒートシンクがやっているのはこのイメージです。
ヒートシンクは、熱伝導率の高い金属を材料にしていて、熱を放出する方向の面を凸凹にしたり蛇腹状にしたりしています。(※)
そうすることで、ヒートシンクがより空気に触れるようにしているわけです。
このヒートシンクを機器に触れさせることで熱を奪い、空気中に熱を発散しているのです。
原理は単純なんですね。
※ この構造をフィンと呼びます。
ちなみに、あくまで空気中に熱を逃がす働きをするのがヒートシンクなので、機器周辺の環境温度が高いと意味を成しません。
空気中に熱を逃がしたいのに空気がそもそも熱いわけですからね。
3.まとめ
ヒートシンクとは、機器の熱を吸収して空気中に発散するための部品のことです。
以上、「ヒートシンク」についてでした。