今回は「GPU(グラフィックスプロセッサ)」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.GPU(グラフィックスプロセッサ)とは?
GPUとは、英語で[Graphics Processing Unit]と書きます。
グラフィック(画像や映像など)に特化したプロセッサですね。
IT用語としてのプロセッサとは、[(一定の手順通りにデータを演算)処理(する)装置]で[処理装置]を指します。
つまり、GPUとは画像処理・映像処理に特化した演算処理装置のことです。
ちなみに、形状は半導体でできたチップ状です。
プロセッサとはCPUのことを指している場合が多いのですが、GPUはCPU以外のモノを指しています。
CPUも高速演算処理を行う半導体チップですが、こちらはコンピュータの頭脳として汎用性を高めたものです。
言い方を変えると、コンピュータを動かすことに容量を割いているのがCPUです。
その為、CPUに画像処理をさせようとするとそちらに割り振れる容量が制限されてしまいます。
GPUの場合、コンピュータの基本的な処理はCPUに任せて、空いた分の容量を画像処理・映像処理に割り振っているわけです。
そのおかげでCPUとは比べ物にならないレベルで並列処理が可能だったりします。
オールラウンダー(CPU)が指揮命令を担い、その道のプロフェッショナル(GPU)に実務担当を任せている感じです。
役割分担することでお互いの負担を軽減しているのです。
ただ、当たり前ですが同じGPUでも性能差は結構あります。
普通のPCに元々搭載されているようなGPUは、ディスプレイに画面を表示する目的で使われています。
当然ながら、3Dグラフィックスを処理する機能に向けた性能を持っている必要はありませんので、このGPUの性能はそこそこです。
なので、普通のPCに3Dグラフィックス処理のような高度なことをさせることはできません。
ならどうするのかというと、グラフィックボード(高性能なGPUが載っているボード)を外付けします。
『足りないなら増やせばいいじゃない』という単純ながら確実な対処法ですね。
ちなみに、昔はコンピュータのグラフィック表示が標準機能では無かったので、必要に応じてグラフィックボードを取り付けていましたが、今は標準機能と化しているのでGPUだけコンピュータに組み込まれていたりします。
なので、昔と今ではグラフィックボードを取り付ける意味(グラフィックボードに要求される機能)が異なります。
昔は「グラフィック表示をすること」を目的としていましたが、現代においては「3Dグラフィックの描画などを行うためにそれ相応の高性能なGPUが必要だから取り付ける」という目的に置き換わっています。
3.まとめ
GPU(グラフィックスプロセッサ)とは、グラフィック(画像処理や映像処理)に特化した演算処理装置のことです。
単純にコンピュータのグラフィック担当の演算装置だと考えれば問題ないです。
以上、「GPU(グラフィックスプロセッサ)」についてでした。