今回は「cookie」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
cookieはクッキーと読みます。
綴りがそのままお菓子のクッキーと同じです。
cookieとは、サーバ側がWebブラウザ側のコンピュータに一時的にデータを書き込んで保存させる仕組み、またその保存させているデータ自体のことを指します。
似たような用語としてキャッシュというものがあります。
キャッシュは、閲覧しているWebページのデータを保存しておく仕組みです。
cookieとキャッシュでは保存しておく対象が異なるのです。
会社の窓口にお客様が来たとすると、名前や来社時間などの情報を記入させてから一時的な入門許可証を発行しますよね?
cookieがやっていることはこれに似ています。
Webページに訪れたユーザのアクセス情報をサーバ側のコンピュータがメモして、そのメモを入門許可証代わりにして持っているようにユーザ側(Webブラウザ側)のコンピュータに言ってくるようなイメージです。
このメモは、Webページにアクセスする度に内容を更新して新たに渡されます。
こうしてメモを持たせておくことにより、「このユーザはいつ頃に訪れている」だとか「複数回訪れている」と言った情報がメモを見れば一目瞭然になります。
アクセス管理に使用しているわけですね。
cookieには他にも利点があります。
会員制のWebページにログインしたとします。
このWebページを一旦閉じてもう一度開いたらどうなりますか?
結構な時間が経過していない限りログインしたままになっていませんか?
よくよく考えるとこれっておかしいですよね。
不特定多数がWebページに訪れるはずなのに、なんで自分がまたWebページに訪れたと認識されて勝手にログインできているのでしょうか?
これがcookieの機能です。
cookieに「何時に訪れた○○です」というアクセス情報がメモしてあるので、それを見たサーバが『さっき来た○○さんか。だったらさっきも使用していたこのスペース使えばいいよ』と勝手に案内してくれるわけです。
cookieは便利ですが、欠点もあります。
cookieの有効/無効はブラウザの「設定」から可能です。
大体「プライバシーとセキュリティ」という項目があって、そこで設定可能です。
同様にcookieを削除することも可能です。
最後に、何故cookieと呼ばれているかについてなのですが、諸説が結構あります。
「データの保存」→「保存食」→「クッキー」と関連付けたという主張や、フォーチュン・クッキー(運勢占いの紙が中に入ったおみくじ入りクッキーのこと)から取ったという主張なんかがあります。
どれが本当かは謎です。
3.まとめ
cookieとは、サーバ側がWebブラウザ側のコンピュータに一時的にデータを書き込んで保存させる仕組み、またその保存させているデータ自体のことです。
以上、「cookie」についてでした。