今回は「コンセンサス」についてです。
また、おまけで似たような用語であるアグリメントについても触れています。
1.初めに
横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです。
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから“横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。
『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。
たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方や自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんです。
今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが“悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。
個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします。
まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。
2.英語の綴りと意味
コンセンサス ⇔ consensus
意味:総意
3.実際の使われ方
ビジネスシーンにおけるコンセンサスとは、会議などの場で参加者全員の合意を得て意見を一致させることを指しています。
また、合意を得るための事前準備・根回しのことを指してコンセンサスと呼んでいることもあります。
総じて「合意・了承を得ること、またはそのための行動」のことだと考えてもらえば問題無いです。
よく、プレゼンテーションをして、『合意の方は拍手をお願いします。』と促したら参加者全員が一斉に拍手をして、『では、この方針で進めさせていただきます。』と〆るようなことってありませんか?
あれがコンセンサスのイメージです。
これからの行動指針の説明などをして、全員の了承を得るのです。
ここで大事なポイントは、「多数」ではなく「全員」の合意が必要だという点です。
多数決をして少数意見を切り捨てるのはコンセンサスとは呼ばないのです。
多数決をして全員多数派になるまで突き詰めるのがコンセンサスなのです。
本当の意味で全員の合意が必要なんですね。
その為、少数でも反対意見を残して禍根を生むような状況を避けたい場合は、コンセンサスを得る必要があります。
このような方式を特にコンセンサス方式と呼んでいます。
ちなみに、しれっとコンセンサスを“得る”と記述しましたが、“取る”と“得る”だと厳密には使い方が異なるようです。
「コンセンサスを得る」なら「合意を得る」、「コンセンサスを取る」なら「根回しをする」の意味で捉えるようです。
まあ、実際にそこまで使い分けている人はいない気がしますけどね。
大体は最終的にコンセンサスを得るための行動全てを指しているので、どちらの意味も含んでいるんですよ。
だからわざわざ区別している人が少ないんです。
どちらでも意図は通じますしね。
また、複数人相手に合意を得るのがコンセンサスなので、1対1で合意を得る場合は呼び方が変わります。
1対1ならアグリメントという横文字を使います。
1人相手に[agree(同意)]を得るので、こちらの方がわかりやすいですね。
以上、「コンセンサス」についてでした。