今回は「AWB」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.AWBとは?
AWBとは、[Air Waybill]の略称です。
日本語で表現すると、航空貨物運送状・航空貨物運送契約書になります。
要するに、飛行機などの航空手段を利用した貨物輸送の際に必要となる書類のことです。
ネットショッピングをして荷物が届いたら、荷物の中に入っている商品の個数や合計金額が記載された紙が入っていたり、誰から誰宛の荷物なのかを示す送り状もくっついているかと思います。
これらの航空バージョンがAWBです。
具体的には、受取人氏名/住所・送り主氏名/住所・貨物個数・輸送費・問い合わせNo.などが記載されています。
このAWBの用途は多々あるので、いくつか例を載せておきますね。
- 貨物輸送契約が締結されたことを示す証明書
- 貨物運送契約の受領書
- 貨物の輸送費用の請求書
- 航空会社への貨物取扱に関する指示書
- 輸入申告の種類に関する書類(税関に提出する用)
AWBには、厳密にはMAWB[Master Air Waybill]とHAWB[House Air Waybill]の2種類が存在します。
混載業者(複数の荷主からの小口貨物を1つにまとめる事業者)が集めた荷物を航空会社に持ち込んで輸送契約を締結した際に発行される運送状。
航空会社から混載業者に向けて発行される。
混載業者が個々の荷主に対して発行する運送状。
つまり、荷主-混載業者-航空会社というルートで貨物が移動し、荷主-混載業者間のやり取りで発生する運送状がHAWB、混載業者-航空会社間のやり取りで発生する運送状がMAWBということになります。

なので、私たちが見かけるとしたら、それはHAWBなのです。
3.まとめ
AWBとは、飛行機などの航空手段を利用した貨物輸送の際に必要となる書類のことです。
MAWBとHAWBの2種類が存在します。
以上、「AWB」についてでした。