今回は「アナジーとシナジー」についてです。
1.初めに
横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです。
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから“横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。
『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。
たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方や自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんです。
今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが“悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。
個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします。
まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。
2.英語の綴りと意味
アナジー ⇔ anergy
意味:負の相乗効果・相互マイナス効果
2つ以上のモノが互いに作用しあった結果、効果や機能が寧ろ悪化することを指しています。
要するに足の引っ張り合いのことです。
シナジー ⇔ synergy
意味:相乗効果
SUPER LOVESONGですね。
相乗効果とは、2つ以上のモノが互いに作用しあって効果や機能を高め合うことです。
漫画やアニメのライバルの関係とかを想像すれば良いですね。
『1+1は2とは限らないんだよ!』理論です。
3.実際の使われ方
アナジーという言葉はあまり聞くことがないのですが、シナジーは聞いたことがないですかね?
よく『“シナジー効果”がある』という謳い文句を見聞きするかと思います。
相乗効果と言いたいのでしょうけど、シナジーの意味が相乗効果なので、シナジー効果だと相乗効果効果になってしまうような気が…。
まあ、深く考えないようにしましょう。
シナジーは元々は生物学や薬学などの専門用語だったのですが、いつの間にやらビジネス用語としても用いられるようになっています。
例えば、普段関わりが無い部門同士で情報や意見を出し合う場を設けたことにより業務効率が上がれば、それは『シナジー効果があった』と言えるわけです。
業務提携なんかもシナジー効果を狙った施策ですね。
ただ、シナジー効果を狙ったけど結果的に逆のシナジー効果を得てしまうこともあります。
1+1をしたら0とかマイナスになってしまったわけです。
このようなシナジー効果の反対の効果をアナジー効果と呼びます。
シナジー効果の対義語がアナジー効果ということです。
シナジー効果を狙う意図はわかりますが、ネガティブな意味になるアナジー効果を最初から狙う意味は無いですよね?
だから、シナジーはよく聞いてもアナジーはあまり聞かないんですよ。
シナジー効果が得られなかったら『アナジー効果があった…』ではなく『シナジー効果を得られなかった』と言っている場合が多いですからね。
ちなみに、[anergy]を普通に調べるとアネルギー(エネルギー欠乏・免疫力欠乏などのこと)の説明ばかり出てきます。
エネルギーとアレルギーが混ざったような字面と意味ですね。
以上、「アナジーとシナジー」についてでした。