【Windows PCの手引き】 IPアドレス・ネットワークアドレスの変更方法

今回は、「IPアドレス・ネットワークアドレスの変更方法」についての説明です。

１．初めに

Tera Termというソフトウェアを知っていますか？
Windowsを使って他のコンピュータを遠隔操作できるソフトウェアのことです。
機械・電気系の業務に携わっていると、製品の検査やデバッグ作業をするタイミングなどで使ったりします。

パソコンと製品をケーブルで繋いだら即接続完了してくれるなら良いのですが、実際は細かい設定が必要になります。
その中の一つとして、IPアドレス(ネットワークアドレス)の変更があります。

ということで、今回はIPアドレス(ネットワークアドレス)の変更手順について記述していきます。

２．そもそもIPアドレスとネットワークアドレスって何？

ソフト屋さんに言われるがままに脳死状態でとりあえず設定しても良いのですが、何をしているかを理解していれば次回以降に手順を忘れづらくなります。
なので、まずはIPアドレスとネットワークアドレスについて簡単に説明します。

※ IPアドレスにはIPv4とIPv6という2つの方式があるのですが、2024年時点での主流はIPv4なので、ここではIPv4について記述していきます。

IPアドレスとは、コンピュータやネットワークを識別するための住所のことです。
133.102.150.2のようなよくわからない羅列を見たことがないですか？
アレがIPアドレスです。

0～255の数字を4つ組み合わせた識別番号になっていて、左から3つの数字(133.102.150の部分)がネットワークを表していて、一番右の数字がどのコンピュータなのかを表しています。
この左から3つの数字をネットワークアドレス、一番右の数字をホストアドレスと呼びます。
要するに、IPアドレスとネットワークアドレスを変更するという手順は、どのネットワークに接続するかを指定しているだけなのです。

ネットワークというからわかりづらいと思うので、例え話をしますね。

中学校に転校生のAさんがやって来たとします。
Aさんはクラスも出席番号も決まっていないので、以下のように指定したとします。

この関係をコンピュータに置き換えると以下のようになります。

なんとなくイメージできたのではないでしょうか？
勝手にネットワークが形成されるわけではないので、ネットワークを繋げるための設定をしているだけなんです。

３．IPアドレスの変更方法

では、本題に入っていきましょう。

①設定を開く。

画面端のWindowsアイコンから「設定」を選択します。

②ネットワークとインターネットを開く。

設定画面が開かれるので、その中から「ネットワークとインターネット」を選択します。

③「アダプターのオプションを変更する」をクリックする。

ネットワークの状態が表示されますので、少し下へスクロールして「アダプターのオプションを変更する」を選択しましょう。

④IPアドレスを変更したいネットワークのプロパティを開く。

現在接続されているネットワークの一覧が表示されるので、これからIPアドレスを変更しようとしているネットワークを選びましょう。
ここでは、LANケーブル接続である「イーサネット3」を変更していきます。
「イーサネット3」を右クリックして「プロパティ(R)」を選択します。

⑤IPv4のプロパティを開く。

接続の項目がズラッと出てきますので、「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ(R)」を押します。

⑥IPアドレスを変更する。

「次のIPアドレスを使う(S)」にチェックを入れて、変更したいIPアドレスを入力します。
サブネットマスクは当面は255.255.255.0固定です。
IPアドレスの方式がIPv4からIPv6に移行することになったら変わるかもですが、とりあえず当面は気にする必要は無いです。
デフォルトゲートウェイは何も入力しなくても問題無いです。

ちなみに、①～④の手順はコントロールパネル経由でも可能です。

「コントロールパネル」⇒「ネットワークと共有センター」⇒「イーサネット3」⇒「プロパティ」⇒⑤へ

やりやすいと感じた方の手順に則ってみてください。

以上、「IPアドレス・ネットワークアドレスの変更方法」についてでした。

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