今回は、「ファイル/フォルダを消せなくなる理由」についての説明です。
1.初めに
PC内のファイルやフォルダを削除したり移動したりしようとすると、「別のプログラムがこのフォルダまたはファイルを開いているので、操作を完了できません。」と言ったメッセージが表示されることがあります。
このメッセージが出ると、基本的にいくら再試行してもファイルやフォルダを削除することはできません。
今回はそのメッセージが発生する理由と対処法について解説していこうと思います。
2.ファイル/フォルダを消せなくなる理由
ファイルやフォルダを消せなくなる理由ですが、これはメッセージに書かれている通りです。
何かしらのプログラムで削除しようとしているファイルを使用中だから消せないというだけです。
聴いている最中の曲のmp3データは消せないですし、見ている最中の動画のmp4データは消せないというだけの話です。
図1の例の場合は「Movavi Video Suite」というソフトウェアで開いていると教えてくれているので一目瞭然で良いですね。
そこは理解できると思うのですが、実際にどのプログラムでも使用していないはずなのにメッセージが出現する場合がありますよね?
この記事を読んでいる人の大半はこのパターンでしょう。
結論から述べると、実は気づいていないだけで何かしらのプログラムで使用されている状態にあるだけです。
例えば、私は趣味で動画編集ソフトを使ってMADを作ることがあります。
この時、動画を編集している最中に使うのを止めようと判断した不要な動画の元データを削除しようとすると、このメッセージが表示されることがあります。
ただ、このメッセージは動画編集ソフト自体を閉じると表示されなくなります。
このように、直前まで何かしらのソフトウェアで使用していたデータの場合、まだソフトウェアで削除しようとしているデータを参照していることがあるようです。
使用しているつもりはないのにメッセージが表示される場合は大体このパターンかと思われます。
3.ファイル/フォルダを消せなくなった場合の対処法
ここまで説明した通り、仮に消せないファイルやフォルダがあった場合は、そのファイルやフォルダを参照しているプログラムを終了させれば良いとわかりますよね?
ただ、目に見えない範囲でプログラムが働いていることもありますので、ここでは確実な対処法を説明していきます。
①タスクマネージャを開く。
Ctrl+Shift+Escを同時押ししてタスクマネージャを開きます。
②タスクマネージャを詳細表示にする。
デフォルトではタスクマネージャは簡易表示されていると思うので、ウィンドウ下部に表示されている「詳細」をクリックして詳細表示に切り替えます。
③リソースモニタを開く。
「パフォーマンス」タブを選択し、ウィンドウ下部に表示されている「リソースモニタを開く」をクリックします。
④ファイル/フォルダを指定してプログラムを終了する。
「CPU」タブを選択すると「関連付けられたハンドル」という項目が現れます。
ここに削除したいファイル/フォルダ名を入力し、検索をかけます。
すると、そのファイル/フォルダを使用しているプログラムの検索が行われるので、該当するプログラムを終了させましょう。
ちなみに、一番確実な対処はPCを再起動させることです。
そうすれば全てのプログラムが終了して真っ新な状態になりますからね。
たまにすべてのデータを消したのに0バイトの謎フォルダが残っていたりしますが、アレも再起動すれば消せます。
以上、「ファイル/フォルダを消せなくなる理由」についてでした。