今回は、「キーボードの入力が変になった時の対処法」についての説明です。
1.初めに
つい最近初めて起こった現象なのですが、いつも通りキーボードで文字を入力しようとしたところ、一部の文字がアルファベットではなく数字で表示されるようになりました。
どういうことなのかと言うと、例えば「ohayou(おはよう)」と入力すると「6hay64」と表示されるのです。
初めて見ると未知との遭遇過ぎてビビります。
先に何故こんな現象が起こったのか回答しておくと、NumLockキー(NumLKと書かれていることが多い)をどこかのタイミングで押してしまっていたからです。
なので、対処法は簡単で、もう一度NumLockキーを押せば良いのです。
ですが、素朴な疑問として、このNumLockキーとは何なのか・何のためにあるのかが気になりませんか?
ということで、今回はそもそもNumLockキーについて調べてまとめてみました。
2.NumLockキーの機能
NumLockはナムロックと読みます。
正式には[Numeric Lock]のことで、直訳すると“数字固定”なります。
そう、数字に関するキーだと名前で物語っていたんですね。
Numericが数字だと知らなかったからそんなのわからなかったけどね。
キーボード配列をよくよく眺めると、1⃣や2⃣などの数字が書かれています。
この環境依存文字のように四角で囲まれていることもありますし、ただ数字がかかれている場合もあるようです。
NumLockキーを押すと、この数字が書かれたキーを押すことで数字を入力できるようになります。
NumLockが有効になっていると鍵マーク🔓のLEDが点灯するので、見分けるのは簡単です。
LEDは必ず搭載されているわけでは無さそうですが。
3.結局なんのために存在するのか
NumLockキーでやれることはわかりましたが、結局何のために必要なのかがこれではハッキリしませんよね?
それもそのはず、そもそもNumLockという機能が現代では不要なのです。
特にノートPCだと事務員さんが使っているかどうかレベルなのではないでしょうかね?
キーボードの配列を見てみると、数字は以下のように置き替わっています。
「0⇒M」・「1⇒J」、「2⇒K」、「3⇒L」、「4⇒U」
「5⇒I」、「6⇒O」、「7⇒7」、「8⇒8」、「9⇒9」
他にも「+」、「-」、「*」、「/」などの演算子のキーもあります。
この数字の配置は(斜めになってるけど)電卓と同じ並びになっています。
この配置ってなんかどこかで見たことありませんか?
これは、テンキーというヤツです。
デスクトップパソコン用の横に長いキーボードに触れたことがある方なら、キーボードの右の方にこんな配置のキーを見たことがあるはずです。
ノートPCだと幅の問題でテンキーが無いんですよね。
旧かったり大きいノートPCにはまだあった気がするけど…。
電卓と同じ配置なので、数字の入力に適しているテンキーですが、ここで重要になってくるのはNumLockを有効にした場合のテンキーの変化です。
NumLockを有効/無効を切り替えることで、図1の場合はカーソルキー(矢印のキー)・PgUp(ページアップ)・PgDn(ページダウン)のキーとして使用できるようになるのです。
『だから何?』と思う人の方が多いでしょう。
それがNumLockという機能が“現代では”不要になっている理由です。
今のPCって、普通にカーソルキーがありますよね?
私はExcelのセル移動をする際によく使用しています。
このカーソルキーですが、むか~~しのPCには付いてなかったんですよ。
でも、カーソルキーが無いと不便ですよね?
そこで、NumLockキーを用意して、テンキーとして使用するかカーソルキーとして使用するかを自分で切り替えできるようにしていたのです。
つまり、NumLockキーの本来の役割は、テンキーをカーソルキーとして使用することにあったのです。
その為、現代のPCのようにカーソルキーが普通に備わっている場合、大体の人にとってNumLockキーは特に意味の無いものに成り下がるわけです。
一応、NumLockキーを押すことでテンキーのようなものを使用できるようになるわけですので、経理部門などの事務員さんなら使っている人がいるのではないかと言ったのです。
私のノートPCはテンキー付いてる大き目の安物なので完全に無意味でしたけどね。
さて、現代においてNumLockキーの存在意義がほぼ無いような扱いだということはわかったかと思います。
では、なぜわざわざそんなものが残っているのかといと、謎です。
同様に存在意義を疑問視されているCapsLockキーには記念日が存在するようなので、NumLockキーも似たような扱いなのではないかと思われます。
昔は画期的ですごい機能だったからそれを忘れないようにしている、と。
いつか消える時代が来るかもね。
以上、「キーボードの入力が変になった時の対処法」についてでした。