音楽ファイルの拡張子は大体mp3ですよね?
ですが、m4aという拡張子のものもあります。
普通に音楽を聴くだけならどちらでも問題ないので考えることを止めていたのですが、よく考えたらコイツは何者なのか最近ふと疑問に持ち始めました(笑)
ということで、一体どんな違いがあるのかを簡単にまとめてみました。
※ 拡張子とはファイルの種類を識別するための記号のようなもので、Excelファイルの「.xlsx」とかWordファイルの「.docx」のことです。
1.そもそもmp3って何?
一つ気になると他のことも気になるのが世の常ですので、そもそもmp3って何なのかを最初に考えていきます。
『雑学は別にいいかな?』という方は次へどうぞ。
mp3は、「MPEG1 Audio Layer-3」や「MPEG2 Audio Layer-3」といった「MPEG」と呼ばれる規格に則って圧縮された音声データです。
中でも一般的にMP3と呼んでいるのは「MPEG1 Audio Layer-3」のことです。
圧縮とは、平たく言えばデータを削減して容量を軽くすることです。
音声データの場合、人の耳では聴き取れない周波数帯域を除外している感じですかね。
聴き取れない周波数を取り除いているとはいえ、若干音質は衰えるみたいですけどね。
一般人に差がわかるかは不明。
ちなみに、圧縮には可逆圧縮と非可逆圧縮があり、前者は圧縮前の状態に戻せる、後者は圧縮前の状態には戻せないという違いがあります。
MP3は非可逆圧縮なので圧縮前の状態に戻すことはできません。
では、圧縮するとどの程度データサイズが小さくなるかというと、約1/10になるようです。
これだけ抑えてくれているおかげで保存やデータの送受信がスムーズに行われるわけですね。
意味を噛み砕いてまとめると、MP3は規格に則って作られたデータの軽い音声ファイルということです。
2.m4aとmp3の違い
では、本題に入ります。
m4aは、「AAC(Advanced Audio Coding)」規格に則って圧縮された音声データのことです。
つまり、mp3もm4aも圧縮された音声データなんですね。
では何が違うのかというと、MP3は「MPEG1」、m4aは「MPEG4」の形式に則っているという点が違います。
「MPEG1」は音声データのみです。
それに対して「MPEG4」は音声データに加え動画データを取り込んでいます。
厳密には違いますが、「MPEG4」は「MP4」みたいなものと思ってもらえばいいです。
イメージとしてはこんな感じです↓↓
「MPEG4」・・・動画を表現する方法・形式。
「MP4」・・・動画・音声・字幕などのデータを一緒くたにした入れ物。
勘違いしやすいのですが、「MPEG4」の略称が「MP4」ではないということがわかりますね。
では、具体的にmp3とm4aで何が違うのかという話ですが、後続であるm4aの方が音質が良いと言われています。
ただ、m4aにはmp3と比べると容量が大きくなる、m4aをサポートしていないので再生できないプレーヤーもあるというデメリットがあります。
mp3の方が有名という事実は変わりませんからねぇ。
ちなみに、apple社の「iTunes」なら問題無く再生できますし、「iTunes」を開いて「ファイル」⇒「変換」⇒「MP3バージョンを作成」をクリックすればmp3に変換できます。
m4aが再生できなくて困ってるなら「iTunes」を入れとけばなんとかなります。
「iTunes」は個人的にどんどん使いづらくなってきてるけどね。