今回は、「二倍角の公式」についての説明です。
1.二倍角の公式とは?
三角関数の二倍角の公式とは、sin2αのように角度が二倍になっている場合の公式を指します。
公式の名前通りですね。
公式は以下のようになっています。
次項から公式の証明をしていきますが、加法定理を使うだけで簡単に求めることができます。
2.sin2αの証明
まずはsin2αの証明から始めます。
2αを(α+α)とみなして加法定理を適用するだけですけどね。
~加法定理~
sin2α=sin(α+α)=sinαcosα+cosαsinα=2sinαcosα
はい、証明終了です。
簡単ですね。
3.cos2αの証明
次はcos2αの証明です。
sin2αと同じように計算してみましょう。
cos2α=cos(α+α)=cosαcosα-sinαsinα=cos2α-sin2α
sin2α+cos2α=1なので、式を変形したsin2α=1-cos2αまたはcos2α=1-sin2αを代入すると、
cos2α-sin2α=1-2sin2α=2cos2α-1になります。
4.tan2αの証明
最後にtan2αの証明です。
以上です。
二倍角の公式に関しては複雑そうに見える割には単純です。
最悪求め方さえ覚えておけばすぐに計算が可能なので、覚えておく必要が無い筆頭だったり…。
ちなみに、同じ要領で三倍角・四倍角と求めていくことが可能です。
使うかどうかは置いといてね。
以上、「二倍角の公式」についての説明でした。