【基礎から学ぶ微分】 合成関数の微分 ~f(x)の2乗をそのまま微分する方法~

数学
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数学は社会に出るとあまり役に立たないみたいなことを言っている人が偶にいますが、電気系の分野に進むとそうでもないです。
忘れたころに中学・高校で習った内容を思い返す必要がある…ということは微妙にあります。
本記事ではそんな内容の一つである“微分”について、基本からわかりやすくまとめてみました。

今回は、「合成関数の微分」についての説明です。

1.合成関数とは?

f(x)=x+2、g(x)=x2という関数があったとします。
ここで、g(x)のxをf(x)に置き換えたとすると、g(f(x))={f(x)}2=(x+2)2という形になります。

このg(f(x))という考え方が合成関数です。
2つの関数を組み合わせ・合成しているから合成関数という単純な名称です。

合成関数は(g◦f)(x)という具合に小さな丸を使用して表されていることもあります。
この例の場合、g(x)の中にf(x)が入っているという表示となります。
f(x)=sinx、g(x)=3xならば(f◦g)(x)=sin3xという具合に、大体の関数は何かしらの合成関数となっています。

2.合成関数の微分

合成関数g(f(x))の微分は以下のようになります。

式1

g'(x)のxをf(x)に置き換えたものとf'(x)を掛け合わせた値が合成関数の微分の結果になります。
この形からいきなり察しろと言われても意味不明だと思うので、実際に何パターンか微分の例を見てみましょう。

慣れてしまえばそんな複雑なものでもないですね。

3.関係式の導き方

覚える必要があるかは微妙なところですが、どうやってその関係式を導き出しているのかを記述していきます。

f(x)という関数を微分する場合の定義は以下のようになっていました。

式2

この定義に則ると、合成関数の場合は以下のようになります。

これで関係式を導き出すことができました。

以上、合成関数の微分についての説明でした。