【言葉の意味の違い】 『御社』と『貴社』の違いをわかりやすく解説!

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普段何気なく使っている言葉でも、よく考えると本当に正しい使い方ができているのか疑問に思うことはありませんか?
私はたまにあるので、辞書で調べて意味を噛み砕いてまとめたのが本記事です。
調査して考えた結果『多分こうだろう』という結論を載せていきますので、参考程度に留めていただけると幸いです。

今回は、『御社』と『貴社』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。

1.結論

『貴社』と『御社』はどちらも相手会社を表す尊敬表現で、『貴社』は文面、『御社』は口頭で使い分けます

2.辞書から考える

まずは「貴社」の意味です。

貴社(きしゃ)とは、相手が会社である場合に使われる尊敬表現です。基本的には文章表現において用いられます。会議や電話などにおける会話表現では、「貴社」を避けて「御社」が代わりに用いられます。

「貴社」の「貴」の字は、相手の位の高さを表現し(相対的に自分を貶めて)尊敬表現の意味を持たせた表現といえます。会社の一人称は「弊社」といいますが、これは自分を貶める意味合いのある「弊」を使っているというわけです。

「貴社」の「社」の字は相手を指し示す語です。いわゆる「会社」に対しては「貴社」が適切ですが、「会社」とは区別される組織等に対しては適切な呼称・略称を用いる配慮が求められます。たとえば学校に対しては「貴校」、銀行に対しては「貴行」、病院に対しては「貴院」、新聞は「貴紙」で雑誌は「貴誌」、図書館・博物館・美術館などは「貴館」。神社は「貴社」。寺院は「貴院」。他国に対しては「貴国」(ただし相手国の言語に訳されると your country のように敬語ニュアンスが消える場合も多々あり)。

引用:weblio国語辞典 実用日本語表現辞典

次に、「御社」の意味です。

御社とは、相手が会社である場合に二人称として用いられる尊敬語の表現である。会社に対する敬称、あるいは神社に対する敬称である。読み方は「おんしゃ」である。英語では your company と表現する。御社の対義語としては一人称の謙譲表現である「弊社」が挙げられる。

引用:weblio国語辞典 実用日本語表現辞典

『貴社』と『御社』は相手が会社である場合に用いられる尊敬表現で、『貴社』が文章表現において用いられる、『御社』が会話表現において用いられると答えが丸々書かれていますね。

『御社』が神社に対する敬称でもあるというのは普通に知らなかったですが、まあ知ってても使う場面が限定されているので特に気にする必要はないですかね。

『弊社』についても触れられているので、『当社』と『弊社』の違いについてまとめた記事も併せて記載しておきますね。

【言葉の意味の違い】 『当社』と『弊社』の違いをわかりやすく解説!
『当社』と『弊社』という言葉の使い方についての記述です。辞書で調べて意味を噛み砕いた結果、『多分こうだろう』という結論を載せていきますので、参考程度に留めていただけると幸いです。

3.実際の使い分けと影響

文面か口頭かという書き方で理解はできるとは思いますが、一応どのような場合に使われるかを簡単に記載しておきます。

貴社
→エントリーシート・履歴書・送付状・電子メール

御社
→面接・顔合わせ

『貴社』と『御社』の使い分けは就職活動するようになってから意識する必要が出てきます。

就職支援サイトなんかだと『貴社』と『御社』の使い分けを間違えた場合に選考に影響するかどうかの統計データが載せてあったりしますが、分母がせいぜい数百人なので何のあてにもなりません
結局相手がどう捉えるかという運次第です。
そもそも間違えなければいいだけの話なので、普通に覚えましょう

社会に出ても間違えている恥ずかしい方は滅多に見ないけどわずかに存在するので、そうならないようには注意しましょうね。

…正直こうして記事にまとめる必要はないかと思っていたのですが、滅多に見ないけどわずかに存在する方(40代既婚者)に会ったことがあるので、そんな方が少しでも減るように一応まとめておくことにしました。

以上、『御社』と『貴社』の意味の違いについてでした。