今回は、『切り替える』と『切り換える』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。
1.結論
簡単に言えば、AをBにかえれるしBをAにかえることができるのが「切り替える」、AをBに新しくとりかえるけどBをAに戻すことができないのが「切り換える」です。
たぶん。
※ 何故たぶんなのかは本文を読めばわかります。
2.辞書から考える
辞書で「切り替える」と「切り換える」について調べると、同じ意味として取り扱われています。
今までのものをやめて別のものにする。
引用:weblio国語辞典 デジタル大辞泉
「替える」と「換える」に関しても同様に同じ意味として取り扱われているので、辞書から違いを見つけるのは難しそうです。
3.標準統合辞書から考える
PCで日本語入力をする時に漢字に、変換するためにスペースキーを押しますよね?
その際、予測される候補がいくつか出てきて、場合によっては簡単な意味が表示されます。
この候補が標準統合辞書という名前だったので、「きりかえる」についても確認してみました。
すると、以下のように表示されます。
「切り替える」…AをやめてBにかえる
「切り換える」…AとBを交換する
微妙にニュアンスが違いますね。
これだけでは違いがはっきりしないので、実際にどう使われているかで意味を推測していきます。
4.実際の使用ケースから考える
まずは「切り替える」から考えてみます。
例えば、スマートフォンの料金プランは「切り替える」ですし、OutlookやTeamsなんかのアカウントも「切り替える」になっています。
標準統合辞書に表示されていた「AをやめてBにかえる」の意味とも一致していますね。
これらには共通点があって、一度かえたとしても元に戻せるようになっています。
料金プランAから料金プランBにかえたとしてもやっぱり料金プランAがいいから元に戻すことは可能ですし、アカウントも必要に応じていくらでも「切り替え」が可能です。
つまり、「AをやめてBにかえた後にまたAに戻すこともできる」のが「切り替える」だと考えられます。
スイッチのON/OFFをイメージするといいかもですね。
ということで、たぶんAをBにかえれるしBをAにかえることができるのが「切り替える」、AをBに新しくとりかえるけどBをAに戻すことができないのが「切り換える」と述べたわけです。
以上、『切り替える』と『切り換える』の意味の違いについてでした。