今回は、『計測』と『測定』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。
1.結論
「測定」は量を測ること、「計測」は量+α(個数など)を測ることです。
つまり、「計測」の中の一部が「測定」という認識になります。
2.辞書から考える
まずは「測定」の意味です。
[名](スル)ある量の大きさを、計器や装置を用いて測ること。「気温の変化を測定する」
引用:weblio国語辞典 デジタル大辞典
次に、「計測」の意味です。
[名](スル)器械を使って、数・量・重さ・長さなどをはかること。「重量を計測する」
引用:weblio国語辞典 デジタル大辞典
結論で「測定」は量を測ること、「計測」は量+αを測ることと述べました。
実際に「測定」の説明を読んでみると何らかの量の大きさを測るとされていて、個数・数に関する言及がないことがわかると思います。
確かに言われてみれば1個2個と数える場合は「測定」とは言いませんもんね。
それに対し、「計測」はしっかり数に関しても触れられています。
量・重さ・長さは全部大きさを指してますね。
そもそも、「計る」は数や時間で「測る」は量を対象とする言葉なので当然とも言えます。
以上から、「測定」は量を調べて定める行為を指して、「計測」は量・数などを調べる行為を指しているように受け取れます。
なので、大枠のイメージでは「計測」の一部が「測定」だと考えられます。
3.実際の使用ケースから考える
実際に使い分けられているケースがあるのかちょっと考えてみます。
例えば、身体測定ってありますよね?
身長と体重を測ってBMIを算出したりするアレです。
一般的には身体測定と呼ぶと思っていたのですが、『意味合い的に身体計測でも通るのか?』と思って調べてみました。
すると、病院で行っているみたいなんですよ、身体計測!
内容は身長と体重を測ってBMIを算出したりする…身体測定じゃねぇか!!
同じ範囲をカバーする言葉だからどちらでも使われることがあると考えていた方が良さそうですね。
ちなみに、英語の場合は「測定」も「計測」も「measurement」だったりします。
もう境界あってないようなもんですね(笑)
このように、厳密な使い分けがされているのかは結構あやふやです。
最低限「計る」行為をする場合に「測定」しないようにだけは注意しましょうね。
以上、『計測』と『測定』の意味の違いについてでした。