今回は、「インターフェース」についての説明です。
目次
1.初めに
インターフェースという用語を聞いたことはありますか?
○○インターフェースという用語は多々ありますので、どこかしらで聞いたことがあるという方は多いかと思います。
私は結構昔から耳にする機会があった気がするのですが、何となく機器の一纏まりか周辺機器でも指しているのかと思っていました。
まあ、改めて調べてみたら周辺機器を横文字にするとペリフェラルだったんですけどね。
今回は、そもそもインターフェースとは何なのか、インターフェースにはどんな種類があるのかについて記述していこうと思います。
2.インターフェースとは?I/Fとは?
インターフェースとは、英語で[interface]と書きます。
意味は[接点・界面]です。
IFやI/Fと略されていることがよくあります。
IT分野においては、何かと何かの間で情報をやり取りするために接続・仲介する役割をしているモノや手順・規格のことを指しています。
インターフェースという言葉はあらゆる“接点”を指しているわけですね。
だから周辺機器と勘違いしてたんだろうな…。
インターフェースは大きく分けて以下の三つに分類されます。
装置と装置を接続する手順・規格。
装置を接続する時、USBやHDMIなどの決まった形状のコネクタを使用しますよね?
あれらのコネクタは決められた形状をしている(規格に則っている)のでハードウェアインターフェースと言えます。
プログラムとプログラムを接続する手順・規格。
どんなプロトコル(通信手順)を使うかなどが該当。
人とコンピュータを接続する手順・規格。
UIと略されていることがある。
コンピュータを人が扱うための操作方法や画面の表示方法などを指している。
例えば、ディスプレイに映し出された内容は視覚情報として捉えますよね?
なのでディスプレイはユーザーインターフェースです。
スピーカーから聞こえる音は聴覚情報として捉えますよね?
なのでスピーカーもユーザーインターフェースです。
何かを検索したい場合はキーボードで文字を入力しますよね?
なのでキーボードもユーザーインターフェースです。
至る所にユーザーインターフェースは存在するんです。
また、ユーザーインターフェースの中にはCUIとGUIという区分がある。
見てるとなんかよくわからなくなってくるでしょう?
なので、インターフェースと言ったら、とにかく何かと何かを繋ぐためのモノや仕組みとイメージしておくと良いです。
3.インターフェース?インターフェイス?呼び方はどれが正しい??
ここではナチュラルにインターフェースと記述していますが、[interface]は“インターフェース”、“インターフェイス”、“インタフェース”、“インタフェイス”など、色んな呼び方が入り乱れています
どれが正しいのか調べてみたところ、正式には“インターフェース”と定義されているようです。
ただ、どの呼び方も一般的に根付いているので、日常生活で使用する分には気にする必要はありません。
技術文書を書かなければならない方は気を付けるべきではあるのですが、『そもそも技術文書を書くなら大体英語だから気にする必要は結局無いのでは?』とも思います。
4.CUI(CLI)とGUIの違い
ユーザーインターフェースにはCUIとGUIという区分があると述べました。
この区分は、コンピュータの画面表示の操作体系による区分です。
それぞれの操作体系は以下のようになっています。
CUIとは、英語で[Character User Interface]と書きます。
CLI[Command Line Interface]とも呼ばれます。
CUIとは、コンピュータの情報のやり取りを全て文字で行う仕組みのことです。
簡単に言えば、「キーボードで文字を入力すると、コンピュータも文字で返事をしてくる」という画面表示形式がCUIです。
リアルタイムチャットを超高速で行うようなイメージですかね?
昔のコンピュータはこの形式が標準でした。
黒い画面に白い文字だけが映し出されているウィンドウを見たことがあるという方はいるのではないでしょうか?
アレのことです。
指示も文字で返答も文字なので、専門的な知識が無いと全く理解できない方式になっています。
ただし、使い慣れると寧ろこちらの方が効率が良かったりするので、敢えてCUIを利用しているという方も普通にいます。
GUIとは、英語で[Graphical User Interface]と書きます。
GUIとは、画面に表示されたアイコン(図形)を選択することでコンピュータを操作できる仕組みのことです。
簡単に言えば、「コンピュータに繋いだマウスを移動させるとデスクトップ上をポインタが移動する」、「スマートフォンの画面をタッチして操作ができる」という今となっては当たり前となっている画面表示形式がGUIです。
アイコンをダブルクリック/タッチするだけで様々なアプリケーションを起動できるので、専門的な知識が無くても直感的に理解できるよう配慮された非常にわかりやすい方式になっています。
要は、CUIが玄人向け、GUIが専門知識の無い一般人向けということです。
5.WindowsにおけるCUIについて
使用しているパソコンがWindowsである場合、コマンドプロンプトというCUIが標準で搭載されています。
コマンドプロンプトとは?
コマンドプロンプトとは、英語で[command prompt]と書きます。
[command]は[命令]、[prompt]は[促す]という意味です。
コマンドプロンプトはWindowsに搭載されているシステムツールで、コンピュータの情報のやり取りを全て文字で行うことができるCUIです。
「cmd」か「コマンド」と入力して検索をかければコマンドプロンプトが出てきます。
ここに決められたコマンド(命令文)を入力することで色々できるんです。

コマンドプロンプトを表示すると、最初から何かしらの文字が表示されています。
この文字の最後に短い文字や記号があり、それらが『今なら入力受付してるよ!』という状態を表しています。
この文字や記号のことをプロンプトと呼びます。
その名の通りコマンド入力を「促している」わけですね。
Windowsの場合は「>」という記号がプロンプトに該当します。
ですが、使用しているOSによってプロンプトは変化します。
「$」とか「#」とか「%」とかですね。…なんで統一しないんだろうね?
以上、「インターフェース」についての説明でした。