このページはニチフの裸圧着端子(R形)(丸形)についてまとめています。
圧着端子の用語・基礎部分・他の種類へのリンクは以下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。
圧着端子情報
ニチフの裸圧着端子(R形)(丸形)は適用電線範囲が異様に広いです。
0.2~0.5mm2に対応したものもあれば、325mm2まで対応したものもあります。
適した種類を選定しましょう。
参考として、裸圧着端子(R形)(丸形)の端子形状を載せておきます。
裸圧着端子(R形)(丸形)の型番は以下のようなルールで名付けられているようです。
R ①-②
①:適用電線の断面積の目安(mm2)
②:対応するネジ
例) 適用電線範囲0.25~1.65mm2・M3ネジ対応の場合
R 1.25-3
※ 圧着端子は適用電線の断面積の範囲の上限が①部分に反映されているパターンが多いのですが、ニチフではそのルールが該当しないようです。①に記された断面積を目安に考えると覚えておきましょう。
種類
圧着端子に関しては開発元企業の一覧データが大体見やすくまとめられている為、ここではより大雑把にした内容を記載しようと思います。
同じ適用電線範囲の圧着端子でも先端形状が異なり対応するネジの太さや端子幅が違う種類のものが存在しますので、その辺りの上限下限の範囲を一覧にしてまとめています。
ちょうど使用したい範囲の圧着端子があったら、データシートのリンクから詳細を確認してください。
簡易型番 | 適用電線範囲 | 対応ネジ太さ | 端子幅 |
---|---|---|---|
R 0.3-〇 | 0.20~0.50mm2 AWG24~20 | 2.2~5.3mm | 5.2~8.0mm |
R 0.75-〇 | 0.30~0.75mm2 AWG22~18 | 3.2~4.3mm | 5.6~6.6mm |
R 1.25-〇 | 0.25~1.65mm2 AWG22~16 | 2.2~10.5mm | 5.5~16.5mm |
R 2-〇 | 1.04~2.63mm2 AWG16~14 | 2.2~21.0mm | 5.6~27.5mm |
R 3.5-〇 | 2.63~4.60mm2 AWG12 | 4.3~8.4mm | 7.0~13.5mm |
R 5.5-〇 | 2.63~6.64mm2 AWG12~10 | 3.2~21.0mm | 6.5~29.5mm |
R 8-〇 | 6.64~10.52mm2 AWG8 | 4.3~21.0mm | 8.0~31.0mm |
R 14-〇 | 10.52~16.78mm2 AWG6 | 5.3~21.0mm | 9.0~30.0mm |
R 22-〇 | 16.78~26.66mm2 AWG4 | 5.3~21.0mm | 9.3~30.0mm |
R 38-〇 | 26.66~42.42mm2 AWG2 | 5.3~21.0mm | 15.3~30.0mm |
R 60-〇 | 42.42~60.57mm2 AWG1/0 | 5.3~23.0mm | 16.0~32.0mm |
R 70-〇 | 60.57~76.28mm2 AWG2/0 | 6.4~23.0mm | 24.0~32.0mm |
R 80-〇 | 76.28~96.30mm2 AWG3/0 | 5.3~23.0mm | 27.0~32.0mm |
R 100-〇 | 96.30~117.20mm2 AWG4/0 | 8.4~23.0mm | 28.5~32.0mm |
R 150-〇 | 117.20~152.05mm2 250~300kcmil | 8.4~28.0mm | 36.0~42.0mm |
R 180-〇 | 152.05~192.60mm2 300~350kcmil | 10.5~23.0mm | 38.5mm |
R 200-〇 | 192.60~242.27mm2 400kcmil | 10.5~28.0mm | 44.0mm |
R 250-〇 | 250mm2 500kcmil | 13.0~17.0mm | 44.0mm |
R 325-〇 | 242.27~325.00mm2 500~600kcmil | 10.5~28.0mm | 49.0~50.5mm |
1kcmil=1MCM=0.5067mm2。
電線径が大きい場合は単位が「kcmil」や「MCM」になっている場合が多々あります。
データシートリンク
上記リンク先の総合カタログのP15~P21をご覧ください。
ちなみに、90度曲げ端子(P22)、丸形二つ孔のRD型(P23)、角型二つ孔のNTT型(P24)、ブレーカ用のCB型(P25)という種類もあります。