このページはJSTのビニル絶縁付角先開形端子についてまとめています。
※ JST=日本圧着端子製造株式会社
圧着端子の用語・基礎部分・他の種類へのリンクは以下の記事にまとめてあるので、参考にしてください。
圧着端子情報
JSTのビニル絶縁付角先開形端子(Y端)はストレート形とF形があります。
この2つは絶縁部分の形状が異なります。
ストレート形が下図左、F形が下図右のような形状になっています。
Y端の画像を載せたかったのですが、わかりやすい見た目のものが無かったので丸端で勘弁してください。
また、A形・B形という分類もあります。
圧着端子の先端部分が真っ直ぐになっている(上図)のがA形、若干折り曲がっているのがB形です。
ストレート形の型番は以下のようなルールで名付けられているようです。
VinylのVの後ろに適用電線範囲・対応するネジ・A形orB形の情報が続いている感じですね。
V①-②③
①:適用電線の断面積の範囲の上限(mm2)
②:対応するネジ
③:A形なら”A”、B形なら”B”
例) 適用電線範囲0.25~1.65mm2・M4ネジ対応・A形の場合
V1.25-4A
F形の型番は以下のようなルールで名付けられているようです。
F形のFにVinylのV、その後ろに適用電線範囲・対応するネジ・A形orB形の情報が続いている感じですね。
FV①-②③
①:適用電線の断面積の範囲の上限(mm2)
②:対応するネジ
③:A形なら”A”、B形なら”B”
例) 適用電線範囲1.04~2.63mm2・M5ネジ対応・B形の場合
FV2-5B
※ AWG表記にするとAWG16(1.25mm2)~AWG14(2.0mm2)という表し方になるので①部分が「2」になっているのだと思われます。
種類
圧着端子に関しては開発元企業の一覧データが大体見やすくまとめられている為、ここではより大雑把にした内容を記載しようと思います。
同じ適用電線範囲の圧着端子でも先端形状が異なり対応するネジの太さや端子幅が違う種類のものが存在しますので、その辺りの上限下限の範囲を一覧にしてまとめています。
ちょうど使用したい範囲の圧着端子があったら、データシートのリンクから詳細を確認してください。
微妙にA形とB形で差があるので注意してください。
【ストレート形】
簡易型番 | 適用電線範囲 | 対応ネジ太さ | 端子幅 | 絶縁部色 |
---|---|---|---|---|
V1.25-〇〇A | 0.25~1.65mm2 AWG22~16 | 3.2~6.4mm | 5.8~12.0mm | 赤 |
V2-〇〇A | 1.04~2.63mm2 AWG16~14 | 3.2~6.4mm | 5.9~12.0mm | 青 |
V5.5-〇〇A | 2.63~6.64mm2 AWG12~10 | 3.7~6.4mm | 7.2~13.5mm | 黄 |
V1.25-〇〇B | 0.25~1.65mm2 AWG22~16 | 3.7~6.4mm | 7.5~13.5mm | 赤 |
V2-〇〇B | 1.04~2.63mm2 AWG16~14 | 3.7~6.4mm | 7.5~13.5mm | 青 |
V5.5-〇〇B | 2.63~6.64mm2 AWG12~10 | 3.7~5.3mm | 7.6~8.5mm | 黄 |
【F形】
簡易型番 | 適用電線範囲 | 対応ネジ太さ | 端子幅 | 絶縁部色 |
---|---|---|---|---|
FV1.25-〇〇A | 0.25~1.65mm2 AWG22~16 | 3.2~6.4mm | 5.8~12.0mm | 赤 |
FV2-〇〇A | 1.04~2.63mm2 AWG16~14 | 3.2~6.4mm | 5.9~12.0mm | 青 |
FV5.5-〇〇A | 2.63~6.64mm2 AWG12~10 | 3.7~6.4mm | 7.2~13.5mm | 黄 |
FV1.25-〇〇B | 0.25~1.65mm2 AWG22~16 | 3.7~6.4mm | 7.5~13.5mm | 赤 |
FV2-〇〇B | 1.04~2.63mm2 AWG16~14 | 3.7~5.3mm | 7.5~8.5mm | 青 |
FV5.5-〇〇B | 2.63~6.64mm2 AWG12~10 | 3.7~6.4mm | 7.6~13.5mm | 黄 |