今回は、「ド・モルガンの等価ゲート」についての説明です。
1.ポイント
2.ド・モルガンの等価ゲートとは?
論理回路の重要な定理にド・モルガンの定理というものがあります。
ド・モルガンの定理は、以下の2式のことを指します。
この関係から、NANDゲートはORゲートとNOTゲート、NORゲートはANDゲートとNOTゲートを使って等価ゲートで表すことができます。
これらの等価ゲートのことを、ド・モルガンの等価ゲートと呼びます。
3.ド・モルガンの等価NANDゲート
まずは、ド・モルガンの等価NANDゲートについて考えていきます。
通常のNANDゲートは以下の通りです。
ド・モルガンの定理より、NANDゲートを通した場合の出力はA+Bと表すことが可能です。
つまり、NANDゲートはAとBを入力としたOR回路と言えます。
このように、入力側にNOTゲートを付けたORゲートのことをド・モルガンの等価NANDゲートと呼びます。
4.ド・モルガンの等価NORゲート
次は、ド・モルガンの等価NORゲートについて考えていきます。
通常のNORゲートは以下の通りです。
ド・モルガンの定理より、NORゲートを通した場合の出力はA・Bと表すことが可能です。
つまり、NORゲートはAとBを入力としたAND回路と言えます。
このように、入力側にNOTゲートを付けたANDゲートのことをド・モルガンの等価NORゲートと呼びます。
以上、「ド・モルガンの等価ゲート」についての説明でした。