今回は、「ブリッジ回路のΔ-Y変換」についての説明です。
1.ポイント
2.ブリッジ回路のΔ-Y変換
『そもそもブリッジ回路って何?』、『平衡条件??』という方は「ブリッジ回路と平衡条件」から確認してください。
平衡条件を満たしていないブリッジ回路は、Δ-Y変換をすることで回路を簡単にできます。
Δ-Y変換とはどういったものなのか、以下の回路を例に説明していきます。
普通のブリッジ回路が図1左側です。
少し書き方を変えたブリッジ回路が図1右側です。
赤枠部分にΔ型の回路がありますので、Δ-Y変換すると図2のようになります。。
Y型に変換することで回路が簡単にできました!
つまり、Δ-Y変換とは実際に回路の形状をΔ型からY型に変換することを指します。
それでは、Δ-Y変換する為の公式についての説明に移ります。
公式は以下の通りです。
公式についての補足説明をしていきます。
図3のようにΔ回路にY回路を書き足します。
Y回路の抵抗Raの抵抗値は、隣接するΔ回路の2抵抗R1及びR2の積をΔ回路の3抵抗の和で割った値になります。
同様に、Y回路の抵抗Rbの抵抗値は隣接するΔ回路の2抵抗R1及びR3の積をΔ回路の3抵抗の和で割った値、Y回路の抵抗Rcの抵抗値は隣接するΔ回路の2抵抗R2及びR3の積をΔ回路の3抵抗の和で割った値になるということです。
このように、隣接する抵抗が鍵になってくるので、Δ-Y変換する際にはΔ回路にY回路を書き足してイメージするとわかり易くなります。
実際に使ってみるのが一番ですので、公式を使ってRa、Rb、Rcを求めてみましょう。
以上、「ブリッジ回路のΔ-Y変換」についての説明でした。