今回は、「交流回路のオームの法則」についての説明です。
1.交流回路のオームの法則
交流回路についてですが、直流回路同様にオームの法則が適用可能です。
ただ、直流回路では負荷は抵抗Rのみでしたが、交流回路では誘導性リアクタンスXL、容量性リアクタンスXCという2つの要素についても考慮する必要が出てきます。
リアクタンスとは、コイルやコンデンサといった周波数によって抵抗値が変化する素子の電流の流れにくさのことを指しています。
コイルには電磁誘導などの作用があるので誘導性、コンデンサには静電容量というコンデンサに電荷を蓄える能力を表した定数があるので容量性と呼んでいる…のかもしれませんね
実際のところは不明ですが、覚える分にはこのイメージで良いでしょう。
また、抵抗R、誘導性リアクタンスXL、容量性リアクタンスXCの何れかを含む交流回路全体の電流の流れにくさのことをインピーダンスと呼びます。
量記号はZ、単位は[Ω]です。
回路構成によっては、Z=R、Z=R+XL、Z=R+XL+XCなど、色々なパターンが考えられます。
最初に述べた通り、交流回路でもオームの法則は適用される為、以下の関係が成り立ちます。
以上、「交流回路のオームの法則」についての説明でした。