今回は、「ネット名の入力方法とネット名の表示が消えない時の対処法」について記述していきます。
※CR5000を使用していた際のメモです。
1.初めに
通常、部品名称・部品NO・部品型式・リファレンス(ロケーション)などの情報は、部品をダブルクリックして[属性変更]を開くことで編集が可能です。
ですが、ネットも同様に編集しようとして[属性変更]を開いても、ネット名を変更することはできません。
表示はされるけど編集ができないのです。
※回路図には、部品同士の端子を繋いだりしている線のことをネットと呼びます。
今回は、そんなネットについてのメモとなります。
2.ネット名の入力方法
ネット名を変更したい場合は、ネットを選択した状態で右クリックをし、[ネット/バス名]を選択します。
こうすることでネット名の入力・変更が可能になっています。
なぜ[属性変更]には表示されるけど編集ができないのかはよくわかりませんが、手順が異なるということだけ覚えておきましょう。
3.ネット名の表示が消えない時の対処法
ネットや部品はクリックすると選択されて色が変わりますよね?
この状態でネット名をクリックしながらドラッグして、どこかしらに配置した直後にDeleteキーを押せば簡単にネット名の表示を消すことができます。
もしくは、[ネット/バス名]を開いて右下の方に表示される[ネット名を表示しない]にチェックを入れることでも消すことが可能です。
なのですが、たまにネット名の色が変化せず、ネット名をクリックできないことがあります。
この状態に陥っていると、何故そんな表示をされているのかを知らない限りネット名の表示を消すことができません。
意図していない位置に配置されて邪魔だったり、ネット名が二重に表示されることがあったりと何かと不便なので、対処法を簡単にまとめておきます。
まず、以下のようにネットがあるとします。
ネット名はA001と表示されていますね。
このネット名の位置や内容を編集したいと考えた場合、あなたはどこのネットをクリックしますか?
ネット名の表示されている真下の線分ではないでしょうか?
これが罠です。
ここで試しに●を挟んで右隣の線分をクリックしてみたとします。
すると、ネット名の色が変わって選択可能になることがあります。
どういうことかというと、一つに繋がっているネットは同じ名前になっているわけですが、その節々でネット名を表示するか表示しないかを選べるんです。
その為、右側に位置する線分のネット名をドラッグして左側の線分の上に配置していた場合、左側の線分を選択して編集しようとしている限り絶対にネット名が消えないという状況に陥ります。
ネット名の表示が重複していることがあるのもこのせいです。
各線分にてネット名を表示する設定になってしまっているのです。
他の図面からデータをコピペしてくるとよくこの状況に陥ります。
使い慣れている人ならまだしも、使い始めたばかりの方は結構混乱するかと思われます。
私も最初は『なんでこの表示消えないんだよ!』と思って弄り回している過程で気付きました。
だからこうしてメモを残したわけです。
以上、「ネット名の入力方法とネット名の表示が消えない時の対処法」についてでした。