今回は、『間材』と『直材』の意味の違いについてです。
基本的に結論だけ見ておけば知りたいであろう内容は載っていると思います。
より詳しく、雑学として知っておきたい場合は以降の項にも目を通してみましょう。
1.結論
企業の売り上げに直接関わる購買品が「直材」、直材以外の購買品が「間材」です。
企業が売りに出している製品を構成するモノが「直材」で、工具・文房具・機材を動かす為の燃料などが「間材」というイメージです。
「直材」は「直接材」、「間材」は「間接材」が元の言葉です。
直接的に製品を形作るモノとそれ以外という分類でも問題なさそうです。
2.辞書から考える
辞書には載っていません。
3.実際の使い方と補足説明
本来は「直接材」・「間接材」が正しいようなのですが、変換すると普通に「直材」・「間材」は出てくるんですよね。
長いから省略して読む文化が浸透してできた単語…なのかな?
実際のところ、個人的に会社では「間接材」なんて聞いたことが無いですし…。
『間材』と『直材』は対象の購買品が異なりますが、もう一つ大きく異なる点があります。
それは購入者です。
「直材」は製品を構成する主な購買品なので、発注は会社主体で行います。
それに対して、「間材」は備品などの会社という立場では不足しているか確認が困難な購買品なので、発注は個人や部署単位で行います。
『工具が壊れた』とか『燃料が切れた』なんてのは担当する部門の人しか気付きませんからね。
その性質上、「直材」は管理が容易ですが、「間材」は管理が困難です。
「直材」の場合、製品の生産台数に応じて長期的な契約をするので、計画に則った決まった個数・決まった取引先となり、コストの計算がしやすいです。
「間材」は消費も補充も個人が行う為、仕入れ先が違う・値段が違う・突然不足するなど計画性の欠片もなくなり、コストの計算は滅茶苦茶になります。
その結果、「間材」によるロスがどの程度のものなのかが認識されにくくなっています。
会社でコスト削減というとまず「間材」が上がってくるのはこれが原因です。
以上、『間材』と『直材』の意味の違いについてでした。