今回は、「交流回路のインピーダンスの複素数表示」についての説明です。
1.ポイント
2.交流回路のインピーダンスの複素数表示
図1のようなR-L-C直列回路があります(XL>XC)。
このインピーダンスZを複素数で表すと以下のようになります。
このインピーダンスのことを複素インピーダンス、ベクトルインピーダンスと呼びます。
ちなみに、リアクタンスの部分が虚数扱いになっています。
虚数を表す「j」が分子にあると位相がπ/2進んでいる、分母にあると位相がπ/2遅れていることを意味しています。
以下のように交流電源にコイルもしくはコンデンサのみが繫がった回路があります。
それぞれの回路に流れる電流は以下のようになります。
「正弦波交流の位相のズレ」の説明で交流電流の位相について触れている為、そちらと併せて電流の位相進み・遅れをイメージすると記憶に定着しやすいかと思います。
以上、「交流回路のインピーダンスの複素数表示」についての説明でした。