今回は、「同じ[V]という単位に対して量記号が“E”と“V”に分かれている理由」についての説明です。
1.ポイント
2.同じ[V]という単位に対して量記号が“E”と“V”に分かれている理由
回路図を見ていると、電源の量記号は“E”、抵抗の両端の電位差などの量記号は“V”になっていますよね?
なんとなくそれを見て『起電力は量記号をEにすればいいのか』と認識していることが多いと思います。
では、何故量記号が“E”と“V”に分かれているのでしょうか?
単純に疑問に思ったので調べてまとめてみました。
と言っても理由は単純で、電圧・電位・電位差は[Voltage/電圧]の“V”、起電力は[Electro motive force/起電力]の“E”になっているだけです。
電圧・電位・電位差は明確には違いますけど同じようなものですからね。
それに対して、起電力だけは明確に異なるから分けてあるのかな?
電圧と起電力を混在している方が多いですが、電源が発生させる電圧をピンポイントで起電力と呼んでいるイメージです。
そもそも、「電気的圧力を起こす」で「起電力」なので、抵抗などの負荷にかかっている電圧は「抵抗にかけられた電圧」であって、起電力になり得るはずがないのです。
以上、「同じ[V]という単位に対して量記号が“E”と“V”に分かれている理由」についての説明でした。