今回は、「クラウド」についての説明です。
1.初めに
クラウドサービスって聞き覚えがありますか?
よくよく考えるといつの間にか日常に浸透していた用語で、何らかのストレージサービスを指していそうという部分までは何となく理解できているという人も少なくないのではないかと思います。
一般的なサラリーマンだと、会社で高確率で耳にしますからね。
今回は、クラウドとは具体的に何なのかを解説しつつ、派生用語についてもまとめていこうと思います。
2.クラウドとは?パブリッククラウドとは?
クラウド[cloud]とは、特定のストレージやソフトウェアを持たなくともインターネット経由で必要な時に必要な分だけサービスを受けることができる仕組みのことです。
会社でメールのやり取りをする場合、大体の人はOutlookを使用しているかと思います。
あれは、Outlookというソフトウェアをインストールして、自分のパソコンにデータを保存していますよね。
では、YahooメールやGmailなどのフリーメールはどうでしょうか?
使用する際に何かインストールしましたか?
過去のやり取りのメールをパソコンやスマートフォンに保存していますか?
していませんよね。
よくわからないでしょうけど、少なくともパソコンやスマートフォン以外のどこかでやり取りが行われているというのは理解できるかと思います。
このYahooメールやGmailがクラウドに当たります。
普通はソフトウェアをインストールしたりデータを収納するインフラ(基盤)を用意する必要があるのですが、クラウドというサービスはそれらが不要なのです。
ソフトウェアのライセンスを取得して、ハードディスクを買ってきて…という手順を短縮できる点が明確なメリットですね。準備が簡単なのです。
ちなみに、ただ単にクラウドと言った場合、パブリッククラウドを指しています。
[public(公衆)]なクラウドなので、誰にでもオープンにしているわけですね。
3.クラウドと呼ばれる理由
クラウドの機能はわかっていただけたかと思いますが、なぜクラウドと呼ばれているのでしょうか?
こういった名付けの理由って結構気になりますよね。
クラウドと呼ばれる理由は、[cloud]は[雲]のことだからです。
そこからどう結び付けるかは色んな説があるみたいですけどね。
個人的には、「インターネットを空に例えて、雲に遮られてどこにあるのか・何があるのかが不明瞭な状態でサービスを利用しているから」というイメージがしっくりきます。
不明瞭とか言うとデメリットのように感じてしまうかもしれませんが、別にどんな原理でどこに存在しようが消費者には関係無いので、何も悪いことではありません。
4.パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い
誰にでもオープンな公衆的なクラウドがパブリッククラウドだと先程述べました。
これに対して、私的(プライベート)な利用を目的としたクラウドのことはプライベートクラウドと呼びます。
YahooメールやGmailのようなパブリッククラウドは、インターネットにさえ繋げることができれば世界中誰でもアクセスが可能です。
プライベートクラウドは、その規模を自社専用という具合に狭めたものです。
そうすることで自社独自のシステム・セキュリティを構築できるというメリットがあります。
パブリッククラウドであるYahooメールやGmailは世界共通のシステムでないと困りますが、利用範囲を限定して自分たちだけで使用するのならその限りではないですからね。
ちなみに、私は会社のよくある不特定多数向けの会議にて、PV Cloudという用語を耳にしました。
何のことなのかわからなかったので調べてみたのですが、おそらくPriVateクラウドのことだったんだと思います。
他に調べても出てこなかったので。
以上、「クラウド」についての説明でした。