【基礎から学ぶ情報技術】 そもそもITとは何なのか?語源やICTとの違いについて解説!

IT
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私の専攻は電気系なのですが、電気電子系の仕事とIT系の知識は切っても切れない存在となります。
回路設計をしても、それを動かすCPUはソフトウェアが無いと動かないですからね。
本記事は、IT系の分野で疑問を持ったり知っておいた方が良いと個人的に思った内容についてまとめたものとなります。

今回は、「そもそもITとは何なのか」についての説明です。

1.初めに

世の中には様々な業界が存在します。
情報・機械・電気・化学・物流・建設・金融など、大体は名称からどのような仕事を指しているのか連想できるはずです。

なのですが、有名な割に初見では字面から連想できない業界が存在します。
それが“IT業界”です。

ITと聞くと「ネットやコンピュータ関係の何か」という部分まではふんわりと理解できるかもしれませんが、詳しい意味までしっかりとは知らないという人もいるでしょう。
今回は、そんなITの意味などの基本事項について、1からわかりやすく説明していこうと思います。

2.ITとは?

ITとは、英語で[Information Technology]と書きます。
直訳すると[情報技術]になりますので、何かしら“情報”を取り扱う技術だということがわかります。
厳密には、“情報”を取得・加工・保存・伝送するための技術だと言われています。

言いたいことはわかるのですが、“情報”という表現がどうにも曖昧で理解しづらいんですよね。

ここで言う“情報”を取り扱っている身近なものとしては、パソコン・スマートフォン・タブレットなどが挙げられます。

あなたは、どうやって今このページを開いていますか?
パソコン・スマートフォン・タブレットなどの機器を使用して、インターネットというものを使って調べ事をした結果、このページが表示されたのではないでしょうか?
これは言うなれば、私たちが知らない“情報”を検索するためのシステムが構築されていることを意味します
つまり、インターネットというシステムを実現している技術はITなのです。
そして、そんなインターネットを利用できるパソコン・スマートフォン・タブレットは情報を取り扱っている機械に当たるので、同様にITの一種だということになります。

他にも、ネットショッピングで何かを購入する場合、本人登録をしてあるクレジットカードを使用することがありますよね。
クレジットカードの番号・有効期限・認証コードを入力することで、支払いを済ませることが可能なわけですが、このネットショッピングというシステムもITですし、クレジットカードもITの賜物なのです。

これが情報技術/ITというものです。

なので、インターネットサービスを取り扱っているGoogle、iPhoneを開発しているAppleなどの有名企業は、ITを取り扱っている会社だからIT企業と呼ばれているのです。
携帯会社も、クレジットカード会社も、通販会社も、何でもかんでもITを取り扱っているのなら業種はITになるんです。

だからITという業種は誰しも聞き覚えがあるんですね。
スマートフォンなんて今の時代は小中学生でも持っていますから、ITは誰にとっても身近な存在なのです。

ちなみに、ITのことをインターネット[internet]の略称だと勘違いしている方がたまにいますが、ここで説明した通りそれは間違いです。
偶々インターネットというシステムがIT[Information Technology]の一種だっただけです。

3.ITとICTの違い

ITとほぼ同義に扱われている用語として、ICTというものがあります。

ICTとは、[Information and Communication Technology]の略称です。
直訳すると[情報伝達技術]になります。
ITに[Communication(伝達)]が付いてICTというわけです

ITは情報を伝送する技術のことでもあるので、このことからICTは特に「伝達」に焦点を当てた技術だとわかります。
要は、ICTは情報の伝達・共有に焦点を当てていて、「人と人」・「人とモノ」の間で情報を伝達することを強調しているのです。
つまり、ITは情報を取り扱う技術そのものを指しており、ICTは情報を伝達する技術を活用して人やモノを繋ぐ方法を指しています
ITとICTの違いについては明確に定義されているものではないのですが、実際にこのような使い分けをされているのが一般的です。

このことから、一般的に情報技術を活用しているサービスはITというよりICTを指していることが多いです。
コロナ禍で一気に普及していったテレワークなんかはICTの賜物だったりします。

なのですが、ITという用語に聞き覚えはあっても、ICTという用語に聞き覚えはあまり無いのではないでしょうか?
この理由は単純で、日本ではあまりICTという呼び名が定着していないだけです

日本ではITの方が浸透していますが、世界的に見ると普通にICTの方が浸透しています。
その為、呼び方をICTに変えるような政策が日本では取られているのですが、その進捗状況は芳しくありません。
ITという呼び名に慣れ親しんでいますし、ICTをITと呼んでいたところで意味は通じるので、民衆としては一々変えるメリットが無いんですよね。

ちなみに、パソコンやスマートフォンの中にはその機能を実現するための部品であるプリント基板と呼ばれるものが入っているのですが、このプリント基板の検査方式・検査装置の一つのこともICTと呼びます。
こちらはインサーキットテスタ[In-Circuit Tester]の略称ですけどね。
そちらの意味でのICTについては別途まとめてありますので、気になる方は以下の記事をご覧ください。

以上、「そもそもITとは何なのか」についての説明でした。