今回は、「初めに知っておきたい基本的な使い方」について記述していきます。
1.初めに
本記事は『CR5000/CR8000を初めて使って操作が全く分からなかったので、最低限のメモを残しておこう』という理由で書き始めたものです。
なので、本当に基本的なことしか書いてません。
逆に言うと、初めてCR5000/CR8000を使う方は読んでおくと地味に役に立つかと思われます。
最初はどこに何の機能あるかわからないですからね。
また、CR5000/CR8000と書いていますが、実際に試しているのはCR8000になります。
元々CR5000を多少触る機会があり途中までまとめていたのですが、その間に会社でCR8000への移行が始まってしまったためです。
基本的な動作はほぼ変わらないとは思いますが、CR5000で記述通りに動作しなかった場合は、そこがCR8000との差なのだと思われます。
ちなみに、私が使ったことのあるCADツールはDraftSight、AutoCAD、図脳rapid、CR5000/CR8000です。
もっと早くブログ書き始めてればDraftSightの使い方もメモしておいたのになぁ…。(←もう忘れた)
2.CR5000/CR8000の特徴
◎画面上下移動はマウスホイールを上下、画面左右移動は画面下のバーを動かす。
◎右クリックしながら左上へドラッグして離すと全画面表示、右上は少し拡大、左下は少し縮小、右下は右クリックしてから離すまでに描いた線分を対角線とした範囲を拡大表示する。
マウスホイールを押しても特に何も起きなかった。
◎基本設定が範囲選択(選択した範囲に触れるオブジェクトを全て選択する)になっていて、プルダウンからメインオブジェクト以外を選ぶことによって、選択されるオブジェクトを制限できる。
例えば、「部品」を選択していると、部品同士を接続しているネット(回路部分)や、VCCやGNDのシンボルは選択されなくなる。
◎ショートカットキーが充実しているので、キーボード操作を覚えれば作業効率は良い。
【画面移動系】
2 / ↓キー…下へ移動、4 / ←キー…左へ移動、6 / →キー…右へ移動、8 / ↑キー…上へ移動
【画面調整系】
0 /w…全体表示、7 / z…2点をクリックして囲んだ範囲を拡大、+(shift+;)…ズームイン、-…ズームアウト
【オブジェクトの位置調整】
shift+矢印キー
【その他】
Esc…コマンドをキャンセル
◎抵抗・コンデンサ・コネクタなどのシンボルやネットをダブルクリックすると、リファレンス(ロケーション)・部品NO・未実装(※ YESとなっていたら未実装)・ネット名などの情報が画面右下に表示される。
配置したシンボルの情報を弄りたい場合は、シンボルをダブルクリックすれば大抵なんとかなる。
◎抵抗・コンデンサ・コネクタなどのシンボルやネットにカーソルを合わせると、部品NOかネット名が画面右下に表示される。
カーソルを離すと消える。
3.グリッド表示とグリッド引き込み
画面上部のツール類の中に、以下のようなマークが存在します。
図2左がグリッド線(マス目)を表示するかどうかのボタンです。
今の橙色表示はグリッドON状態になります。
図2右がグリッド引き込みの切り替えボタンです。
こちらも橙色表示でONになっていることを表しています。
グリッド引き込みがONになっていると、グリッド線のマス目に合わせて部品類の位置調整が行われます。
OFFにすると本当に自由自在に配置を変えられます。
基本的にはONにしておく方が無難かと思います。
ちなみに、このグリッド関係のON/OFFは、シートの特に何も無い箇所を右クリックした時に表示されますので、そちらから変更することも可能です。
4.文字の入力と大きさの変え方
画面上部のツール類の中に、以下のようなマークが存在します。
これがテキストボックス入力のボタンです。
大体テキストってT文字で表現されますよね。
このボタンを選択した状態でシート上の空きスペースで左クリックをすると、クリックをした点を始点として右上に入力した文字が表示されていきます。
この時、入力した文字はCR5000/CR8000上に表示されるのではなく、別の小さな枠ができて画面左上に表示されます。
デスクトップ画面を選択した状態で文字入力をした際に発生するあの状況と同じです。
Enterキーを押せばCR5000/CR8000上に文字が表示されますが、再び文字を入力するとやはり左上に文字が表示されていきます。
そういう仕様ですので、慣れましょう。
文字列を入力し終えたら、もう一度Enterキーを押すことでテキストを確定できます。
ただし、テキストボックス入力状態自体が解除されるわけではありませんので、Escキーを押して状態を解除する必要があります。
また、どうしてもこの入力方式が気に食わない場合は、一度テキストを確定させてから、編集したいテキストを選択し、右クリックして「テキストエディタで編集」を選びましょう。
するとメモ帳が表示されますので、入力したいテキストをメモ帳に入力して保存(ctrl+s)することで編集することも可能です。
私としてはまだこちらの方がやりやすいと思います。
入力したテキストを選択した状態で右クリックをすると、「スケール変更」という項目が存在します。
ここから文字の大きさを変更することができます。
ただ、何らかの入力欄が表示されるだけなんですよね。
ここには、数値を入力します。
デフォルトで入力されるテキストの大きさが“1”のようですので、それを基準に何倍程度の大きさにしたいのかを決めましょう。
…現在値を表示するくらいしてくれても良いと思うんですよね。
以上、「初めに知っておきたい基本的な使い方」についてでした。