今回は「ステークホルダー」についてです。
1.初めに
横文字とは本来西洋の文字や言語を指しているものです。
西洋では文字を左から右の方向、つまり横方向に書くから“横文字”です。
なのですが、昨今では外来語・カタカナ語を指していることが多いです。
『結果にコミット』とか『ニアリーイコールだから』などのカタカナ部分が該当します。
たまに使われるならまだしも、頻繁に使用されると何か微妙な気持ちになるんですよね。
新しく身に着けた知識をひけらかしたい方や自分を有能だと誇示したい方が多用する傾向があるので、覚えがある方はちょっと行動を省みましょうね。
新卒で入社したばかりの子に自慢げに語ってるオッサンが多いんです。
今回はそんな横文字の意味について簡単に紹介していきます。
横文字を使うことが“悪”ということではありませんし、寧ろ知っていないと恥ずかしいものもあるということは念頭に置いておきましょう。
個人的には日本語にすると適切な言葉が無いような場合と、相手がその横文字を使ってきた場合のみ横文字を使うことをおすすめします。
まとめてある内容は基本中の基本で、『おそらくこんな意味なんだろうな』と理解してもらうのを目的としています。
わかりやすくがモットーです。
なので、難しい言い回しは極力避けますし、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので言葉遣いもゆるゆるにしていきます。
用語の一覧は本ブログトップの「用語集」というボタンから閲覧できるので、他にも気になる用語があったらそこを覗いてみてください。
ちなみに、縦方向にも横方向にも書くことがある中国語のような言語は横文字とは言いません。
2.英語の綴りと意味
ステークホルダー ⇔ stakeholder
意味:利害関係者
[stake(杭・賭け金)]+[holder(保持者)]なので、「賭け金を持ってくれる」→「利害が一致している協力者」→「利害関係者」という感じですかね?
3.実際の使われ方
ステークホルダーの基本的な意味は“利害関係者”で良いのですが、厳密にはちょっと違います。
利害関係者というと、企業の経営に金銭面で関わってくる顧客・取引先・株主などを想像するのではないでしょうか?
ですが、ステークホルダーの場合、企業の経営に影響を与える全ての人を指す言葉となります。
例えば、顧客・取引先・株主以外にも、地域住民・従業員・従業員の家族・金融機関などもステークホルダーに当たります。
よく企業理念で『地域社会に貢献』とか言っているでしょう?
何かしら地域を盛り上げるようなことしてたら、それだけでもステークホルダーに当たるんです。
直接的でも間接的でも、少しでも企業と関わっているならみんなステークホルダーなんですね。
ちなみに、利害/損失を一方的に与えるような関係だったとしても、影響を与えているならステークホルダーという扱いになります。
以上のように、ステークホルダーは関係者のどこまでを含むのかが大分曖昧になっているので、ただ単にステークホルダーと言われた場合、文脈から何を指しているのか察しなければならなかったりします。
面倒ですね。
以上、「ステークホルダー」についてでした。