今回は「クランプフィルタ(フェライトコア)」についてです。
1.初めに
わからない用語を調べた際、用語の説明をするために他の用語が出現してくるので結局何を意味するのかわからなくなったという経験はありませんか?
私は結構あります。
特に、業界特有の用語なんてその業界の方は知ってて当たり前のように使用してくるので、全く解読できなかったりします。
残念ながら、本ブログに関しても同じことが言えます。
人それぞれどこまで理解しているかは当然異なってきますので、万人が理解できる記事を書くというのは不可能なのです。
超初心者に合わせて毎回基礎中の基礎から説明してたら本題に入れませんからね。
なので、本サイトでは基本的な用語から専門的な用語まで個別にまとめ、簡単に検索できるような構成にしてあります。
もしわからない単語が出てきたら、画面右もしくは最下部に表示されている「サイト内を検索」から用語を検索するか、トップの「用語集」ボタンにまとめた取り扱い用語一覧から目的の用語を検索してみてください。
2.クランプフィルタ(フェライトコア)とは?
クランプフィルタとは、電線に取り付けて特定の周波数付近のノイズを熱に変換する素子のことです。
フェライトというセラミックの磁性体を加工してできているので、フェライトコアとも呼ばれます。
日常生活において実はそこそこ目にすることがあり、電源ケーブルに円柱状に膨らんだ箇所がある場合、そこにはクランプフィルタが内蔵されていたりします。
パソコンの電源ケーブルなんかだと割とよく見かけます。
ただ、電気の業界で最も一般的なクランプフィルタは、後から取り付けが可能なタイプのものです。
後付けが可能なので、出荷後の製品でノイズのトラブルがあった時に重宝します。
様々な形状のものが存在しますが、2つの半円状のコアを使用したリング状のものが一般的です。
組み合わせると真ん中にトンネル状の隙間ができるので、ここに電線を通すのです。
これだけで特定の周波数のノイズが吸収されます。
ちなみに、クランプフィルタはコイルが挿入されたのと同等の働きをするので、高周波成分の抑制に向いています。
また、クランプフィルタに電線を巻き付ける回数を変化させると、ノイズの抑制効果も変化します。
コイルの巻き数を変化させたことに等しいですからね。
なので、抑制したいノイズ帯に応じて、使用するクランプフィルタを変えてみたり、敢えて内径が大きいものを選出して巻き数を変えてみたりと、色々と試してみるのが吉です。
3.まとめ
クランプフィルタ(フェライトコア)とは、電線に取り付けて特定の周波数付近のノイズを熱に変換する素子のことです。
以上、「クランプフィルタ(フェライトコア)」についてでした。